トータルライセンスコースで「福大連携授業」を実施

トータルライセンスコースで「福大連携授業」を実施

飯塚高校では、2023年度に続き、今年も福岡大学商学部飛田ゼミ(飛田努教授)との連携授業(以下、福大連携授業)を9月9日(月)より開始しました。

同連携授業はトータルライセンスコース(1・2年生)と特進探究実践コース(1年生)が対象で、対面・オンライン合わせて全9回、翌2月まで行われます。

トータルライセンスコースの「飯福商店商い場」や「街なか学園祭」の成功が、福岡大学との連携協定締結につながりました。

この授業を通じて生徒は自信を深め、自己肯定感が高まるなど、多くの成果が見られました。生徒の成長は授業外でも顕著だったことから、今年度の実施が決定しました。

模擬店出店を目指したアントレプレナーシップ教育プログラム

トータルライセンスコースの福大連携授業 第1回目では、模擬店出店を目標としたアントレプレナーシップ教育プログラム「スプラウト」を実施しました。

複数回に渡る一連の授業を通じて、アントレプレナーシップ・コレクティブジーニアスについて学んでいきます。

講義からグループワーク、振り返りといった流れで、この先も続いていくカリキュラム全体のイントロダクションとして進められました。

模擬店出店を目指したアントレプレナーシップ教育プログラム

基礎を自分のモノにして出店に生かす(1年生)

同じ「スプラウト」でも1年生と2年生でカリキュラムやスケジュールが若干異なります。

1年生向けには、11月23日(土)に開催される「街なか学園祭」出店を目標とした、スプラウトの基礎編となる授業を実施。2年生でも福大連携授業を実施するので、その準備期間とも捉えています。

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アントレプレナーシップとコレクティブ・ジーニアス、戦略、組織と個人、会計、出店、振り返りといった、通常のスプラウトのカリキュラムに沿って進められていきます。

基礎を土台に応用を学び、昨年を超えるパフォーマンスを目指す(2年生)

2年生の授業では、飯塚高校×福岡大学のコラボレーション企画「飯福商店商い場」(※)と街なか学園祭出店を目標として、昨年学習したスプラウトの基礎編カリキュラムをベースに、応用編となる授業を実施。

※飯福商店商い場は、トータルライセンスコースの学生が福岡大学商学部 飛田ゼミの学生と共に、商店街の飲食店や書店などのさまざまな店舗様の商品を販売するイベントです。2022年10月22日〜23日にかけて、飯塚本町商店街の広場「ヲソラホンマチ」をメイン会場に実施した初回に続き、2023年も10月に実施し、多くの来場者様から好評をいただきました。

過去の飯福商店商い場の様子
過去の飯福商店商い場の様子

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過去の福大連携授業のひとコマ
過去の福大連携授業のひとコマ

具体的には1年生で学んだアントレプレナーシップとコレクティブ・ジーニアス、戦略、組織と個人をベースにマネジメント・コントロール・システム(MCS)、戦略・会計をベースに損益分岐点の分析、組織と個人をベースに心理的安全性について学び、出店をしながら振り返りを進めるという内容です。

通常の授業ではなかなか学ぶ機会のない、ビジネス戦略やマーケティングについて実践的な学びを得る機会となりました。

福大連携授業を受けた生徒のリアルな声

福大連携授業を受けた2年生に、1回目の感想と2回目以降への意気込み、また大学生と接して感じたことを聞いてみました。

福大連携授業1回目の感想

「今年もこの時期がやってきたと感じながら、1年ぶりに飛田ゼミの授業を受けました。昨年度は街なか学園祭での出店に向けて取り組みましたが、今年度は学園祭と飯福商店商い場に向けて、全5回の授業が始まります。いよいよ自分たちの番だ!と、クラス全体のモチベーションが高まっているのを感じました。

授業の前半では、アントレプレナーシップとコレクティブ・ジーニアスの復習を行い、一歩踏み出す勇気の重要性や、組織として取り組むことの大切さを改めて学びました。実際にアントレプレナーシップを実践している飛田先生やゼミの皆さんから直接学べることがとてもうれしく、貴重な経験だと感じました。

授業の後半では販売戦略について考え、付加価値を最大化する方法など、ビジネスに関する具体的な内容に取り組みました。コストリーダーシップ戦略と差別化戦略のどちらを選択するか、そしてそれに基づいてどのようにビジネスを展開するかをグループで議論しました。また、飯塚市の飲食店やスーパーがどちらの戦略を取っているかを考えることで、実際のビジネスとの関わりをより深く理解するきっかけにもなりました。

競合する店舗との違いをどう出すかを真剣に考えた結果、私たちのグループはコストリーダーシップ戦略を選択しました。高校の授業でこれほど本格的にビジネスを学ぶ機会はなかなかないので、飛田ゼミの授業の奥深さを改めて実感しました。次回の授業も楽しみにしています」(Aさん)

今後の福大連携授業への意気込み

「2回目以降の授業でも、引き続きアントレプレナーシップ精神を身につけていきたいと考えています。現代は何が正解か分からないことが多く、社会に出たときには一歩踏み出す勇気が必ず求められると感じています。私はその一歩を踏み出せずに立ち止まってしまうことがときどきあるため、この授業を通じて積極的に学び、誰から見ても『成長した』と言われるように努力していきたいです」(Aさん)

大学生と接して感じたこと

「1年生の頃は『大学生ってこんな感じなんだ』と漠然とした印象を持っていましたが、進路選択が近づいてきた今年は、より鮮明に大学生像をイメージできるようになりました。

自分の将来を真剣に考え、飛田ゼミに参加して目の前の課題に全力で取り組む大学生の皆さんの姿を見て、率直にかっこいいなと感じました。

また、知識量の差がアイデアや決断力の差につながっていることを実感しました。私も福岡大学に進学し、飛田ゼミの皆さんのような大学生になり、将来は公認会計士として活躍したいと思っています」(Aさん)

トータルライセンスコースとは

日商簿記を中心に各種検定を受験し、資格を取得するコースです。「生き抜く力を養う」ことを目標に、日商簿記2級合格を目指しています。簿記は企業が求める資格、取得したい資格ランキングでは常に1位です。

また、簿記検定の他にもビジネス計算検定、情報処理検定、ビジネス文書検定などの商業科目に関する資格を取得することで、他の学科では利用できない推薦入試制度を利用することができます。
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