関西大学 坂本治也教授による特別講義を実施。法学・政治学への理解を深め、進路への視野を広げる機会に

関西大学 坂本治也教授による特別講義の様子

飯塚高校では6月25日(水)、関西大学法学部 坂本治也教授を招いた特別講義「蒙を啓く生き方」を開催しました。特進コースの1・2年生混成選抜クラスを対象に行い、保護者の参観やオンデマンド配信も実施しました。

前日に日本青年会議所が主催し、坂本教授およびゼミ学生の協力のもと、2・3年生を対象に実施された「主権者教育プログラム」に続く特別講義です。

人文社会系の学問、とりわけ法学・政治学についての理解を深めるとともに、生徒たちの大学進学に対する視野を広げることを目的としています。

当日は、はじめに坂本教授より「何のために大学に行くのか?」といった問題提起がなされたあと、教育基本法の理念に触れながら、学部選びや文系・理系に関する思い込みを取り外すようなお話がなされました。

講義を聞く生徒たち

さらに、ご自身の研究領域である法学・政治学にも触れられ、法学部の学びに関するよくある誤解にもアプローチ。大学進学において求められる力や大学選びに関するポイント、学費や学生生活、就職事情など、関西圏の大学への進学に関する情報についても、高い解像度でお話しいただきました。このほか、生徒・保護者から寄せられた質問にも丁寧に回答していただきました。

関西大学 坂本治也教授と飯塚高校 常務理事

後半には、坂本教授と同大 経済・政治研究所研究員で客員教授でもある本校常務理事/校長補佐・嶋田吉朗とのパネルディスカッションも行われました。坂本教授の目に高校生・高校はどう映っているのか、常務理事の目に大学生・大学はどう映っているのか、といったお題からトークがスタート。

さらに、教育目標であるGLI(Global・Local・Individual)に基づき、生徒一人ひとりの自主性と主体性を育む取り組みの一環として5月に実施された「メイクアップデイ」や「フリーファッションウィーク」などについて、坂本教授に自由論の観点から見解をいただく場面も。学校内民主主義というキーワードを挙げながら、民主的な学校運営をしていることや生徒たちに「自由とは?」を考える機会を提供していることを高く評価いただきました。

特別講義を振り返り、坂本教授は以下のようなコメントを寄せられました。

「真剣なまなざしで熱心に話を聞いてくださる生徒が多くて、質問もたくさんいただき、大学進学への強い意欲を感じました。飯塚高校ではユニークな取り組みをいろいろと行っているようなので、受験につながる勉学だけでなく、主体性や自由についても、今のうちからしっかり学んでいってください。それはきっと大学での学びに役立つものと思います」(坂本教授)

特別講義企画者のひとりであり、坂本教授とパネルディスカッションを行った常務理事・嶋田も、手応えをこう語ります。

「普段教えたくても教えられない大学の価値や『自由』の捉え方を、坂本先生ならではの言葉で正面から高校生へ語っていただき、本当に貴重な時間でした。学生の皆さまの生徒への接し方も素晴らしく、今後もこの機会を活かして連携を深められたらと思います」(常務理事・嶋田)

関西大学 坂本治也教授による特別講義の様子

特別講義に際し、生徒代表からは「坂本先生のお話の中では、大学の在り方が今高校生が思っているイメージと違うということ、本当に学ぶべきことなどを詳しく教えていただいて、これからに生かせそうだなと思いました。また、ゼミ生のお話からは『失敗を恐れないで進んでみよう』といった心の持ち方を教えていただきました。生徒全員にとって非常に貴重な時間だったと思います。本日はお忙しい中、貴重なお話をしていただき、本当にありがとうございました」といった謝辞が寄せられ、講義は大変好評のうちに終了しました。

本校には、関西圏の大学への進学を希望する生徒も多いことから、生徒・保護者双方にとって、今後の進路選択における有意義なヒントを得られる機会となったようです。

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本校ではこれまでも九州大学や九州工業大学、福岡大学、近畿大学など、多様な大学と連携した取り組みを実施してきました。今後も、大学と連携した実践的な学びの場を継続的に設けていく予定です。