5月9日実施「メイクアップデイ」アンケート結果のご紹介

飯塚高校では、教育目標GLI(Global・Local・Individual)に基づき、生徒一人ひとりの自主性と主体性を育むための取り組みを行っています。
5月12日(月)、自分らしさを見つめ、表現する特別な1日「メイクアップデイ」を実施しました。
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他者と違うことを恐れず、自分を大切にすること。地域や世界とのつながりの中で、個性をどう表現していくか――。自分へのそんな問いを通じて、生徒たちそれぞれが主体的に行動・表現する日となりました。
今回、実施後に行ったアンケートを通じて、生徒たちのリアルな感想をお届けします。
3割超がメイクやヘアアレンジで自己表現
まず、全体でどれくらいの生徒がいつもとは違う自分を表現したのかを調べるため、「5月9日にはメイクやヘアアレンジをしましたか?」と問いました。
こちらについては「はい」235人(34.9%)、「いいえ」439人(65.1%)と、3割以上の生徒がメイクやヘアアレンジを積極的に行ったことが分かりました。
続いて、上記で「はい」と答えた生徒に対して「実際にメイクやヘアアレンジをしてみてどう感じたか」を尋ねてところ、以下のような意見が見られました。

「メイクはとても楽しかったですが、毎日するのは時間的に厳しいかもしれないです。ヘアアレンジは髪を下ろすだけだったので、そこまで時間はかかりませんでした。また、自分がいいなと思う顔になるようにメイクをするので、普段より学校が楽しく感じました」
「学校といういつもはメイクができない場でメイクをして、自分に自信のある状態になれたことで、モチベーションが上がりました。入学したてでまだ馴染めていない実感がありましたが、交流できていなかったクラスメイトとも話す機会にもなり、とてもいい1日になったと思います」
「ヘアアレンジしかしていませんが、まず早起きが苦手な私としては毎朝この工程を行わなければならないことがどれだけ大変か実感しました。朝、友達と顔を合わせるのは緊張しましたが、褒めてもらえると嬉しかったし、自分に少し自信が持てました」
「今まで髪型のアレンジをしたことがなかったから、興味本位でセットしてみて楽しかったです」
「いつもと違う感じの髪型にし、授業中邪魔にならないかなどを試せてよかった。メイクは寝てしまうと崩れてしまったりするから、居眠り防止にもなるんだなと感じた」
「他の人の今まで知らなかった個性も知れてよかったと思います」
全体的に、メイクやヘアアレンジを行った生徒たちは「メイクやヘアアレンジを通じて自分に自信を持てた」「学校がいつもより楽しく感じた」などの肯定的な感想を多く寄せていました。
一方で、毎日続けることの難しさや、慣れないことゆえの手間を実感する声も見られ、特別な日だからこその高揚感と現実的な気づきの両方を感じていたようです。
メイクやヘアアレンジをしなかった理由
続いて、上記で「いいえ」と答えた生徒に対して「メイクやヘアアレンジをしなかった理由」を聞いたところ、以下のような意見が見られました。
「メイクをしたことがなくて、失敗するのが怖かったから」
「メイク道具を持ってなかったから」
「やろうとしたけど時間がなかった」
「部活の試合前でそっちに集中したかったから」
「メイク・ヘアアレンジ自体学校外でもしないから」
こうした意見からは、準備環境や性別によるハードルを感じた生徒も一定数おり、参加に意欲がある場合でも、なんらかの事情があって楽しめなかったという背景が見えてきます。
1日やってみて、8割超がメイクアップデイを高評価

続いて、「メイクの日は楽しかったですか?」と聞いたところ、「はい」563人(83.5%)、「いいえ」111人(16.5%)と、メイクやヘアアレンジをしていない生徒も含めて、特別な1日を楽しんだ生徒が多く見られました。
全体として、多くの生徒がメイクアップデイをポジティブに捉えていたことが感じられます。

さらに、「今後もメイクの日のようなイベントを実施したいと思いますか?」と尋ねたところ、「はい」470人(69.7%)、「いいえ」204人(30.3%)と、約7割の生徒が肯定的な意見で、一定の満足感や意義を感じていることがうかがえました。
一方で、「いいえ」の割合からは、内容や参加条件などの面で改善の余地があることも示唆されます。生徒の多様な声を踏まえ、より参加しやすく、幅広いニーズに応えられるイベント設計が今後の課題となりました。
今後も生徒たちの自主性や主体性を育み、社会とのつながりを学ぶきっかけとなるイベントを計画・実施してまいります。