商店街アーティストレジデンスプロジェクトが、産学官連携でスタート

商店街アーティストレジデンスプロジェクト

飯塚高校がメンバーの一員として関わる産学連携のプロジェクト「アーティストレジデンス」(仮称)が始動し、4月28日(月)には生徒7名が「Art Workshop IN IIZUKA 2025」に参加しました。

同イベントは、2022年より飯塚市商店街で「街なか学園祭」を開く本校、飯塚市シルバー人材センター「とまり木」などが、共に商店街を盛り上げるために企画し、飯塚市在住の東京藝術大学の関係者のご支援を受けながら、飯塚商店街・中心市街地に縁の深い様々な企業が加わり、産学連携の一大プロジェクトとして動き始めたアーティストレジデンス(仮称)の一環です。

新進気鋭のアーティストが約1ヶ月にわたって飯塚市に滞在し、作品制作を通してシャッターが目立つ市の商店街をアートが溢れる場所へと変身させていくプロジェクトには、インバウンドをはじめとした町おこしの側面も期待されています。

アーティストは半年に一度招かれる予定で、今回は第一弾として招かれた2名のアーティストとの交流を行いました。

海野良太さん

海野良太さん

海野さんは、大相撲の二子山部屋が九州場所の際、稽古場として活用する施設「金剛館」(2023年秋、飯塚市本町に完成)にて、小学生から高校生まで幅広い世代の子どもたちとシルクスクリーン技法を用いたエコバッグやTシャツの制作を行いました。さらに、滞在中には「とまり木」のシャッターアートも手掛けています。

三宅哲平さん

三宅哲平さん

三宅さんは「とまり木」前の空き店舗を活用し、飯塚の地層や炭鉱の歴史を表現したベンチづくりを実施。ベンチには切り絵やスプレーで装飾を施し、世界にひとつだけの作品が完成しました。地元の歴史を調査し、素材選びからこだわり抜いた作品は、多くの人々の目を引いています。

スプレーで色付けをする生徒
スプレーで色付けをする生徒

本イベントの様子はBSよしもとの番組「ジモトノチカラ」でも大きく取り上げられ、5月16日付「西日本新聞」でも大きく取り上げられるなど、注目を集めました。

その後、5月8日(木)には打ち合わせを実施し、地域やアーティストとの新たな関わりについて話し合いました。本校から参加した7名のメンバーはアーティストレジデンス(仮称)の一員で、今後も地域と連携した活動に積極的に関わっていきます。今後の展開についても随時ご報告します。