野球部、春季九州大会ベスト8|接戦の末に惜敗も、次につながる一戦に

飯塚高校野球部は4月22日、鹿児島県・平和リース球場で行われた「第158回九州地区高校野球大会(春季九州大会)」準々決勝において、エナジックスポーツ(沖縄)と対戦しました。
試合は延長10回タイブレークにもつれ込む接戦の末、8対12で惜しくも敗戦。九州大会ベスト8という結果を収めました。
初戦の勢いを持って臨んだ準々決勝は、中盤までに2対6とリードを許す展開となりました。それでもベンチでは、「塁に出て、走者をためて攻撃するしかない」という考えを共有し、流れをひとつずつ引き寄せていきます。
まず2点を返して6対4とすると、試合の見え方が大きく変わります。7回でその差に踏みとどまれたことで、逆転への手応えがチームの中に生まれました。

その後はさらに得点を重ね、8回では逆転に成功する粘りを見せます。しかし最終回に追いつかれると、試合は延長タイブレークへ。最後は競り負ける結果となりましたが、踏ん張り続け、勝負を分からない状況まで持ち込んだ戦いは、チームの成長を感じさせる内容となりました。
「実のあるゲームになった」(監督 吉田幸彦)

試合後、吉田幸彦監督は準々決勝を次のように振り返ります。
「2点を返して6対4に詰めた場面で、まだいけるという手応えがありました。これまでだったらそのまま終わっていたような展開でも、踏ん張って食らいつけた。そこは成長を感じています」
最大4点差を追いつき、逆転まで持ち込んだ粘りについては、チームの底力の向上を実感する場面だったと評価しました。一方で、上位進出チームとの差についても言及します。
「やはり長打力や機動力の差は感じました。ベスト4、さらに上を目指すには、その部分を強化していかなければいけません」
そのうえで、「春の九州大会で1勝し、準々決勝でこうした試合ができたことは大きな財産。この経験をもとに、夏にどう勝つかを考え直していきたい」と、次への明確な課題と手応えを口にしました。
「守り勝つ野球から、点を取りにいく意識へ」(主将 郡山悠佑)
主将の郡山悠佑は、試合の流れについてこう振り返ります。
「これまでは1点を取って0で抑える、守り勝つ野球でやってきましたが、リードされた場面では点を取りにいくしかなかった。ピッチャーが代わったタイミングで、全員で攻めようと意思を合わせました」
実際にチームはその言葉通り、攻撃の姿勢を切り替え、逆転まで持ち込みます。
「2点リードしたときは、このまま守り切れると思っていました。ただ、最後は守り切れなかった。そこが今の課題です」
また、苦しい場面をどう乗り越えたかについては、「がむしゃらにやることだけを考えていた」とシンプルな言葉で語りました。
ベスト8という現在地とその先へ
春季九州大会は、センバツ甲子園出場校や各県優勝校など九州を代表する16校が集う、ハイレベルな舞台です。
吉田監督も「16校しか出場できない大会で、あの舞台に立てたこと自体が大きな喜びだった」と語るように、一戦一戦がチームにとってかけがえのない経験となりました。
その中で勝利を挙げ、ベスト8に進出したことは、チームとして確かな成果といえます。
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同時に、今回の準々決勝は「あと一歩」を明確にした試合でもありました。
リードされても食らいつく力や、逆転まで持ち込む攻撃力、最後を守り切る難しさ。すべてを経験したこの一戦は、夏に向けた大きな転機となる試合でした。

主将の郡山は最後にこう語ります。
「甲子園出場校とも対戦できて、とてもいい経験になりました。残された時間は多くないですが、日々の練習から意識を変え、チーム全員で競い合いながら夏に臨みたいです」
福岡大会優勝から九州大会ベスト8へ、確かな歩みを見せる飯塚高校野球部。
この経験を糧に、夏の舞台でどのような戦いを見せるのか、野球部のさらなる成長にご期待ください。

