特進探究実践コースで「福大連携授業」を実施

特進探究実践コースで実施された「福大連携授業」の風景

飯塚高校では、2023年度に続き、今年も福岡大学商学部飛田ゼミ(飛田努教授)との連携授業(以下、福大連携授業)を9月9日(月)より開始しました。

同連携授業は特進探究実践コースとトータルライセンスコースが対象で、対面・オンライン合わせて全9回、翌2月まで行われます。

トータルライセンスコースの「飯福商店商い場」や「街なか学園祭」の成功が、福岡大学との連携協定締結につながりました。

この授業を通じて生徒は自信を深め、自己肯定感が高まるなど、多くの成果が見られました。生徒の成長は授業外でも顕著だったことから、今年度の実施が決定しました。

特進探究実践コースで実施された「福大連携授業」の風景

【関連記事】令和5年度「街なか学園祭」情報まとめ

【関連記事】10月28日(土)・29日(日)飯塚高校×福岡大学「飯福商店 商い場」のご案内

ChatGPTを活用し、ビジネスプランを作成

特進探究実践コースの福大連携授業 第1回目では、対話型AI「ChatGPT」を活用してビジネスプランを作成するプログラム「kAIware」を実施しました。

「ChatGPT」を活用してビジネスプランを作成するプログラム「kAIware」を実施

はじめに、ゼミ生が制作・提供してくれた事前予習動画を振り返り、生活で発揮したアントレプレナーシップとコレクティブ・ジーニアスについてのグループワークを行いました。ゼミ生たちのサポートを得ながら、有益なディスカッションが行われました。

生徒たちは、身の回りの課題を掘り下げるための「問いの立て方」を学び、ChatGPTの活用方法を理解していきました。最終的にはビジネスプランを立て、それを題材にしたスマートフォンアプリを作成することを目標にしています。

連携授業を受けた生徒の感想

連携授業を受けた1年生に聞いた、1回目の感想と2回目以降への意気込みをご紹介します。

「事前課題で『解決すべき課題』を記入したことで、自分や社会について考えるきっかけが得られました。授業では、皆が考える課題を共有し合うことができ、さらに『なぜ?』という問いを軸に深く探究することができました。

後半では、グループで話し合った課題についてChatGPTを使い、自分が気になる点に疑問を持ちながら『なぜ?』をテーマに問題解決に取り組みました。ChatGPTを使用する際、大学生の方から『返ってくる答えをそのまま信じるのではなく、100%正確ではないことを意識して、ヒントとして活用するべきだ』というアドバイスを受け、その点を踏まえて活用しました。

また、授業では『アントレプレナーシップ』について、目的達成のために身近な資源を活用し、リスクをとって一歩踏み出す勇気が重要であることや、共通の目標を持つ個々の才能や個性が融合し、ひとりの天才を超える力を発揮する集団の力『コレクティブ・ジーニアス』を学びました。これらの考えを意識しながら、今後の授業にも取り組んでいきたいと思います。

初回の授業では、今後学んでいく課題や必要なマインドについて理解することができました。2回目以降の授業を通じて、ビジネスにおける人間性やアイデア、チャンスの見つけ方を学ぶとともに、ひとりの天才以上の力を発揮するために、自分の強みと弱みを見つめ直し、現状と未来のギャップを埋め、ユニークな解決策の見つけ方を学んでいきたいです」(Yさん)

特進探究実践コースとは

令和5年度新入生から飯塚高校の特進コースは大きく変わり、「特進アカデミックコース」「特進グローバルコース」「特進探究実践コース」の3コースが新設されました。

いずれのコースも、生徒一人ひとりの主体的・探究的な学び、グローバルな人材育成を重視しています。さらに、各生徒がいきいきとした学校生活を送りながら、目標とする大学へ進学することも目指しています。

今回、福大連携授業の対象となった特進探究実践コースは、探究学習を生かした地域活動と、総合型選抜・推薦入試などの多様な入試形態に対応できる小論文・プレゼンテーション等の能力を高めながら大学進学を目指すコースです。

探究活動においては、地域の商店街や連携協定を締結した福岡大をはじめとする大学等と連携した活動、SDGsに関する活動を行います。

本コースにおける課外活動は大学入試へ生かせます。国公立大学募集人数の3割が学力だけでなく、課外活動やプレゼンテーション等を重視する学校推薦・総合型選抜となっています。

特進コースについてはこちらをご覧ください。