【N予備校(現:ZEN Study)連携授業】講師の小倉悠司先生に聞く「夏期特別講習と9月以降の取り組み」
飯塚高校の特別進学コースでは2024年5月より2年1組の「数学II」を対象に、N高等学校・S高等学校で使用されている学習アプリ「N予備校(現:ZEN Study)」を活用しつつ、人気講師・小倉悠司先生にリモート・リアルタイムで参加いただく取り組み(以下、連携授業)を実施しています。
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「教室での授業」と「有名講師のオンライン指導」を組み合わせ、生徒達のニーズにあった指導、将来的には教員不在時の自習対応に代わる活用、特別支援対象生徒が遠隔から参加できるハイブリッド授業など、多様な状況や生徒の事情に対応可能な授業スタイルの構築を目指しています。
なお当初より、連携授業は1〜3年生も含めた特進コースでの実施、授業時間外におけるN予備校(現:ZEN Study)のオンライン教材を利用した学習環境の提供なども予定していました。
その取り組みの一環として、8月5日(月)〜7日(水)にかけて特進コース2・3年生向けに夏期特別講習を実施しました。
2・3年生にとっては、1日約3時間のボリュームある授業内容で、それぞれの学びを集中的に深める貴重な時間となりました。
「今回の授業で3年生に対しては、入試で『これは落とせない』という重要な問題を扱い、その問題を通じて『なぜ?』にこだわる学習の仕方や重要性を伝えました。
一方、普段の2年生への指導では、入試に特化するというよりも、まずは基礎学力の底上げを目指しています。土台をしっかりつくることがまずは大切です。また入試問題に触れ『これならできそうだ』と思ってもらうことなど、モチベーションアップにも取り組んでいます。
入試が迫っている3年生と、まだ入試まで期間のある2年生では異なるアプローチの指導をしています」(小倉先生)
夏期特別講習と通常の授業の違いを説明してくれたのは小倉悠司先生です。ここでは小倉先生へのミニインタビューを交えて、連携授業の取り組みを深掘りします。
連携授業スタート時を振り返って
連携授業はリモート・リアルタイムで行い、生徒たちはオンライン授業システムのチャット機能を使い、講師・生徒がインタラクティブなやりとりをします。チャットでは質問や気づきが活発に飛び交います。
初期の頃を振り返り、小倉先生は「生徒たちがチャットに慣れておらず、自分自身も苦戦しました」と話します。
「ですが、(教室で授業を担当する)堀之内翼先生がチャットに参加してとりまとめをしたり、コメントを打ってくださったり,生徒達に声がけをしてくださったおかげで、生徒たちも徐々にチャットに入りやすくなったようで、回を重ねるごとに生徒達とのやり取りも進むようになりました。
生徒たちは素直で、私の言葉を素直に受け入れてくれることが多く、そのため彼らの成長の可能性を強く感じました。
ただ、自分たちの課題がやや曖昧に感じられる部分もあり、そこをもう少し具体的に明確にすることで、さらに成長できるのではないかと感じています」(小倉先生)
初めて向き合うリモート・リアルタイムの双方向の授業に、生徒たちが徐々に慣れていったことが分かります。また、小倉先生からは生徒たちの伸び代の大きさを感じさせるコメントをいただきました。
9月以降の連携授業について
続いて、夏休み明けの連携授業の方針についてもお考えを伺ってみました。
「2年生についてはこれまでの方針を基本的には継続するつもりです。入試対策を本格的に行うというよりは、入試問題に少し触れてもらい『できそうだ』といった手応えを感じてもらえるように進めていこうと考えています。
今回の夏期特別講習で見えた気づきは、授業に反映していきたいです。具体的には質問会で、3年生が課題の問題集の分量が多すぎて、身に着いていないという課題が見えました。
これを解決するには、低学年の段階から学習内容を絞り込み、深く学習することが必要ではないかと考えました。それにより全体の底上げにつながっていき、よい結果に結びつくのではないかと思うのです。
また、特進コースでも数学が得意な生徒と苦手な生徒がいるので、どのように指導していくべきかは悩みどころです。今のところは、2年生の段階では基礎固めを重視するような演習を積み重ねていくことが大事だと考えています」(小倉先生)
小倉先生、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
特進コースでは9月以降も連携授業を実施し、生徒に実践的な学びの機会を提供していきます。今後も連携授業に関する取り組みをレポートします。
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■小倉悠司先生プロフィール
大手予備校等で幅広く生徒の指導を行い、模試作成などにも携わる。著書に『小倉悠司のゼロから始める数学Ⅰ・A』(KADOKAWA)、『小倉のここからはじめる/つなげる数学Ⅰドリル/数学Aドリル』(Gakken)、『最速計算 数学Ⅰ・A/数学Ⅱ・B』(旺文社)などがある。
■「N予備校(現:ZEN Study)」とは
「N予備校(現:ZEN Study)」は学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校・S高等学校の生徒向けに開発されたオリジナルアプリで、高校卒業資格の取得に必要な必修授業や課外授業の学習に利用します。
映像と授業テキストが同一画面に表示されるなど、パソコン・スマートフォン・タブレットでの学習に最適化されている学習アプリです。
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