デルタ航空主催「職業体験プログラム」での気付きと成長【特進グローバル・信田桜矢香さんインタビュー】

デルタ航空主催「職業体験プログラム]参加の信田さん

飯塚高校では生徒たちにさまざまな挑戦の機会を用意しています。7月7日(日)〜12日(金)にかけて米国フロリダ州「National Flight Academy」にて実施された、デルタ航空主催の「職業体験プログラム」もそのひとつです。

複数の希望者がいましたが、選考の結果、本プログラムに本校代表として参加した、特進グローバルコース2年生の信田桜矢香さんにインタビューを実施しました。

デルタ航空主催「職業体験プログラム]参加の信田さん
特進グローバルコース 2年生 信田桜矢香さん

英語漬けの環境で得た貴重な経験と成長の軌跡や異文化に身を置いての挑戦、本校ならではのサポートが彼女にどのような影響を与えたのか、今後の進路に対する視野がどのように広がったのかなどを探ります。

グローバルな舞台での経験が生徒の未来をどのように形づくっていくのか、その一端をお届けします。

語彙力や即興力を磨いて、生きた英語を使えるようになりたい

——1週間の職場体験、お疲れさまでした。現地でどのような業務を経験したか、具体的に教えてください。

デルタ航空主催「職業体験プログラム」現地建物

航空会社での職場体験ということもあり、飛行機に関することがメインでした。終日座学で飛行の高度や距離の計算など、数学が絡む内容を学んだ日もあります。その後は実技の指導もあり、モニターを使った飛行機の操縦シミュレーションも行いました。

国籍も年代もバラバラな参加者が50人以上いたこともあって、基本的にはグループに分かれて行動し、各グループで順にいろいろなチームの仕事を体験していきました。

——職場体験はすべて英語で行われたと聞いています。英語でコミュニケーションを図る中で感じたことや気づき、学び、課題感などがあれば教えてください。

英語は話せて当たり前という環境で、周りは普通のペースで話すため、専門用語が多く含まれる話にはついていくのが大変でしたが、なんとか乗り越えることができました。

日常会話はなんとか対応できましたが、授業では飛行機に関する専門用語が英語で出てくるので、その場で推測しながら理解していくのが精一杯でした。

寮に入る際に荷物検査があり、スマホやタブレットなどの電子機器はすべて没収されて、帰る前に返却されるシステムでした。なので電子辞書なども使えず、分からない言葉はメモして、あとで調べました。

一連の職場体験を通じて、ネイティブが使う英語をもっと理解できるようになって、日常会話で使えるフレーズをもっと身に付けていきたいと思いました。実際の会話で使える生きた英語を習得し、語彙力を増やし、即興性も磨いていきたいという意欲が高まりました。

——とてもレベルの高い現場で奮闘して、自身の糧にした印象を受けました。今回の職場体験を通じてとくに印象に残っている出来事やエピソードも教えてほしいです。

英語力の差も感じましたが、それ以上に文化や習慣の違いが印象的でした。中でも驚いたのは食事に関することです。たとえば、初めてみんなと一緒にご飯を食べたとき、食べ物の味がとても濃いと感じました。

日本より脂質の多い食べ物を多く摂る機会があるという理由で、アメリカから帰ってくると体重が増えると聞くことが多いですが、私は逆に痩せました。量が多くて食べきれないときも多かったんです。

一方で、周りのみんなはよく食べていてびっくりしました。数時間前に食べたばかりだけど? というタイミングでも、みんな食欲旺盛なんです。りんごを丸かじりする子もいて、洋画や外国のドラマで見たことがあるシーンだ! とちょっとうれしくなったことも(笑)。

英語力向上、自信獲得……濃密な1週間で感じた自己成長

——やっぱりそのシーン、リアルでもあるんですね! 1日3食、みんなとそうやって食事を囲んでいると、お友達もできそうです。

信田さんと他参加者

友達はたくさんできました! 日本人は私を含め3人と少数派だったこともあり、周りが珍しがって「日本から来たの?」という感じでフレンドリーに接してくれて、楽しい時間を過ごしました。

 

職場体験の合間に雑談もたくさんしました。漫画やアニメなどのエンターテインメントや趣味、恋愛の話など、日本で友達とするような文化的な話からプライベートな話までできて、本当に楽しかったです。そういったやりとりの積み重ねで、日常会話にも慣れていった気がします。

帰国後も一部の友達とは連絡を取り合っています。最終日にスマホが手元に返ってきたタイミングで、仲良くなった子たちとInstagramのアカウントを交換したんです。世界各地に仲間ができたうれしい体験でした。

——お友達のおかげで、ネイティブの方とのやりとりが日常的にできるようになりましたね。現地で、先生たちから受けたサポートやアドバイスが役立った場面についても聞きたいです。

先生方からは「英語についていくのが精一杯になると思うけど、とにかく楽しんで過ごしておいで」とアドバイスをいただいていました。実際その通りで、専門用語が飛び交う場で、ついていくのがやっと……というシーンもありました。

最初の頃、この先1週間大丈夫だろうか? と不安でいっぱいになったときもありましたが、しばらく考えてハッとしたんです。これから人生は長いですが、こんな貴重な経験はもう二度とできないなと気付きました。

飯塚高校の代表として行かせてもらっていますし、この濃密な1週間を最大限に生かして、学びを持ち帰ろう! と気持ちを切り替えることができたんです。

その経験を通じて、確実に自分が成長したと感じています。前より英語力が向上したことはもちろんですが、ほぼひとりで海外に出ていって、慣れない状況を乗り越えたことで「これからはどんなことでもできる!」という自信もつきました。

——楽しいながらもハードな日々を過ごしたことで、一回り成長したのでしょうね。素晴らしいです。他の学生にも職場体験をすすめたいと思いますか?

デルタ航空主催「職業体験プログラム」記念集合写真

おすすめしたいです。「英語を勉強したい」「自分の実力を試したい」「これからもっと力を高めていきたい」という人には、この職場体験はとてもよい機会だと思います。

私の主観ですが、アメリカでは主体的に行動して自分をアピールすることが求められると感じました。私も意識的にそういったマインドで行動する中で、積極性もより上がっていったかなと思っています。とても実践的な学びの多い日々でした。

やりたいことを実現できるチャンスが飯塚高校にはたくさんある

——今回の経験を生かしながら、今後どのように成長していきたいと思いますか?

将来の夢はまだ具体的には決まっていませんが、卒業後は大学に進学して英語を学びたいと考えています。そして、英語力を高めていきながら、世界に目を向けて、職業に関する視野を広げていき、いろいろな夢を見つけていきたいと思っています。

飯塚高校で過ごす日々はそのための大事な準備期間だと考えています。残りの1年半も英語の勉強はもちろん、いろいろな活動に挑戦しながら、学生生活を楽しみたいと思っています。

——現在オープンキャンパスを実施しており、中学生の皆さんもこの記事を目にすることが多いと思います。中学生の皆さんにも知ってほしい飯塚高校のよいところについて、信田さんの視点で教えてください。

自分のやりたいことを実現できる環境が整っているところです。飯塚高校には他の学校では得られないような多くのチャンスがあると感じています。たとえば、今回の職場体験やジュニア・アチーブメントの多様なプログラム、留学、模擬国連など、さまざまな機会に恵まれています。

他校の友達と話していても、これほど多くの経験を積める学校は少ないなあと。自分が主体的に動いて手を挙げれば、飯塚高校ではそのチャンスを手にできることがあります。私の場合はそうやって挑戦し続けているおかげで、自分に自信がつき、さらにいろいろなことに挑戦できるようになったと思っています。

——実体験を豊富に交えて話してくださり、ありがとうございました!

(終)

飯塚高校では以下のような目的をもって、デルタ航空主催の「職業体験プログラム」にエントリーしました。

【まざまな実地体験やグループ活動を通じてSTEM分野への興味関心を高め、チームワーク、クリティカルシンキング、問題解決能力、コミュニケーションスキルを習得することで、高校生の進路選択の一助とする】

今回、生徒に対しこのような貢献ができていれば幸いです。今後もさまざまな取り組みを通じて、生徒たちが実践的なグローバルの知見を得られるような機会を作ってまいります。

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