データサイエンス実践ワークショップを実施【飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業】

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業 集合写真

飯塚高校 探究プロジェクト(特進コース)では10月7日(火)、九州工業大学 情報工学部 飯塚キャンパスにて、同大学との連携授業(「情報Ⅰ」ハンズオン実践ワークショップ)を行いました。

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業の様子

参加した1年1組の生徒22名は4つのグループに分かれ、それぞれに大学教員と複数の大学生(TA、ティーチング・アシスタント)が付き添い、少人数体制で講義・演習、ディスカッションを行いました。

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業の様子

グループごとに丁寧な指導を受けながら進められたことで、より主体的かつ実践的な学びが深まりました。

本授業は「情報Ⅰ」を対象に、九州工業大学 情報工学部(以下、九工大)と連携して、情報Ⅰの範囲を超えるデータ分析やシミュレーションなどの高度な手法も学びながら探究学習を行う特別授業です。

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業の様子

5月に実施したオリエンテーションを含む授業に続き、今回も九工大の教授や大学生による講義を受け、生徒たちはデータ活用や分析手法を学びました。

さらにグループワークやディスカッションを通じて実際のデータを扱い、ICTを活用した飯塚高校のスクールライフ変革について大学生と意見を交わすなど、より実践的で発展的な学びを体験しました。

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データサイエンスについて実践的に学ぶワークショップ

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業の様子

今回の取り組みは、高大連携教育の一環として実施されたもので、「情報Ⅰ」の範囲を超えた高度な学びを体験することを目的としています。

大学教授やTAの大学生による講義を受け、生徒たちはデータ活用や分析手法について実践的に学びました。

午前中は1コマ50分の講義と演習を繰り返し、データサイエンスの基礎から可視化や相関係数の考え方まで幅広く触れる機会となりました。

食堂での昼食風景

昼食は大学の食堂や生協を利用し、普段とは異なる環境での食事も良い経験になりました。午後はグループワークやディスカッションを行い、「ICTを活用した飯塚高校のスクールライフ変革」について大学生と意見を交わす場面も。

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業の様子

最後には全体ディスカッションも行われ、11月22日に行われる「街なか学園祭」や探究活動を意識した意見出しやプレゼンテーションをするなど、生徒たちの視野を大きく広げる機会となりました。

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業の様子

生徒たちにとって、大学の最先端の学びに直接触れ、分析や発表に挑戦する1日は大きな刺激となりました。本校では今後も、こうした高大連携の学びを通じて、生徒の学びを広げていきます。

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生徒たちの感想は

飯塚高校×九工大 情報工学部 連携授業の様子

ここでは生徒たちから九工大の教授たちへ向けて書いた感想レポートから、4名のコメントをご紹介します。

生徒の感想
生徒の感想
生徒の感想
生徒の感想

【関連企画】2年生が「サイエンスモール」に出展

「サイエンスモール」に出展した2年生の様子

また、飯塚高校は10月4日(土)、飯塚市総合体育館で開催された「サイエンスモール in 飯塚 2025」に出展しました。


サイエンスモールは子どもから大人まで自由に参加できる体験型の科学イベントで、科学技術やデータサイエンスに触れられる地域交流イベントとして毎年多くの来場者で賑わいます。

本校は九工大との高大連携プロジェクトの一環として参加しました。参加したのは、昨年度から同プロジェクトのスターティングメンバーとして活動する特進2年1組(選抜クラス)の生徒です。
生徒たちは、昨年度に習得したデータ分析の技能を生かし、健康スポーツコースおよびサッカー部の2年生が行っている体力測定データを自ら加工・編集・分析しました。

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「サイエンスモール」に出展した2年生の様子

当日はイベント来場者に立ち幅跳びを行ってもらい、記録を競う体験型企画を実施。さらに、生徒たちがモデリングした3Dデータを使い、3Dプリンターで作成したプラモデルやストラップを来場者プレゼントとして配布しました。

「サイエンスモール」に出展した2年生の様子

さらに、九工大との連携で進めている研究内容をスライドにまとめ、来場者に紹介。高校と大学の協働研究がどのように行われているのかを、わかりやすく伝えました。

「サイエンスモール」に出展した2年生の様子

当日は170名を超える子どもたちが参加し、保護者を含めるとおよそ250名にブースを訪問いただきました。

多くの参加者が生徒たちの工夫や技術力に関心を示し、活気ある交流の場となりました。
生徒たちにとっても昨年度の学びを基盤として出展し、1年次の学びを土台に2年次からスタートした研究の成果を発表する貴重な機会となりました。

このように学びを継続的に積み上げる好循環を、今後も学校として大切に育んでいきたいと考えています。

飯塚高校のデジタル教育

本校は2024年4月末、文部科学省よりDXハイスクール(※)指定を受け、ICTを活用した多様な授業を実施しています。

(※)全国1,000校程度の高等学校をデジタル教育の拠点として、1校あたり1,000万円を上限にICTを活用した幅広い学びを推進するプログラム。情報や数学などのデジタル技術と理数分野の教科を重視している。

デジタルやAI(人工知能)技術が進化し続ける中、世界で活躍できる人材を育成していくには、早いうちからのデジタル教育は必須といえます。

今後も高度な情報テクノロジーを最大限に活用し、情報や数学を中心に文理横断的・探究的な学びの機会を生徒たちに提供し、デジタル視点を持った人材の輩出に貢献します。

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