まちLaboが北九州市立高校主催「おにぎりプロジェクト」に参加

まちLaboが北九州市立高校主催「おにぎりプロジェクト」に参加

飯塚高校の有志生徒で結成された、地域活動の企画・運営を行う組織「まちLabo」の生徒たちが12月5日(金)、北九州市立高校が主催する「おにぎりプロジェクト 高校生のおにぎり日本一決定戦(以下、おにぎりプロジェクト)」に参加しました。

おにぎりプロジェクトは、地元食材を使ったオリジナルおにぎりを高校生が考案・調理し、地域の魅力や郷土愛を発信する取り組みです。また、この取り組みの目的には、「地域の活性化及び探究する力・共創する力の育成」「探究的な学びを推進する学校間交流の促進」が掲げられ、生徒たちが学びを実社会とつなげて考える貴重な機会となっています。

浜松学芸高校で始まったおにぎりプロジェクトは、令和6年度は浜松学芸高校・京都市立開建高校・北九州市立高校の3校が浜松に集まり開催されました。今年度は、前年度の優勝校である北九州市立高校が主催となり、福岡・熊本・静岡から6校が参加し、北九州市を舞台に実施されました。

学校間のご縁から生まれた機会

おにぎりプロジェクトへの参加は、これまで続いてきた本校と北九州市立高校との交流がきっかけとなりました。

本校には以前、北九州市立高校の校長先生が来校されたことがあり、また本校の嶋田吉朗 常務理事/校長補佐が同校を訪問したこともあります。

北九州市立高校が目指す「生きる力(確かな学力・豊かな心・健やかな体)」の育成と、本校が掲げる「地域・社会・世界とつながりながら未来を切り拓く力の育成」は、方向性に大きな共通点があり、両校には高い親和性があります。

そうしたいくつものご縁から、まちLaboの生徒たちがプロジェクトに挑戦することになりました。

当日のハプニングで生まれた助け合い

当日は、飯塚高校に割り当てられていた炊飯器が故障するトラブルもありました。しかし、主催校である北九州市立高校からお米を分けていただき、90分の制限時間の中で奮闘することができました。

一方で、北九州市立高校のお米が足りなくなるシーンもあり、その際には本校の生徒たちが同校の調理を手伝う姿も見られました。

トラブルを通じて両校の生徒が自然と協力し合う光景が生まれると同時に、予期しない状況と向き合い、冷静に対処することで、学びの深いひとときとなりました。

まちLaboが考案したオリジナルおにぎり

まちLaboメンバー

今回は、まちLaboから2チームが参加しました。地元食材を生かしたおにぎりを考案し、現場で調理〜プレゼンまで行いました。

筑穂牛×春ばあちゃんのキムチおにぎり「力飯肉キムチャーハン」

筑穂牛×春ばあちゃんのキムチおにぎり「力飯肉キムチャーハン」
生徒作成のビジュアル

筑穂特産品の筑穂牛、飯塚特産品の「春ばあちゃんのキムチ」を組み合わせた、食べごたえのあるチャーハン風おにぎりです。

南蛮往来風みそおにぎり「飯塚往来」

南蛮往来風みそおにぎり「飯塚往来」
生徒作成のビジュアル

飯塚の銘菓「なんばん往来」をモチーフに、飯塚産の「エビス味噌」を使って仕上げた創作おにぎりです。

どちらも地域の食材、ブランドの魅力を発信することを意識した、まちLaboらしい工夫の光る一品となりました。

多様な活動を通じて育まれる探究、共創の力

まちLaboメンバー

今回のプロジェクト参加を通じて、生徒たちは「地域の食材を深く理解し生かすこと」「仲間と協力すること」「異なる学校の生徒と支え合うこと」など、多くの学びを得ることができました。

まちLaboは今後も新たな挑戦を続けていきます。今回の経験が、生徒たちの探究心や共創力を一層育むきっかけとなり、地域課題の解決や商店街の活性化に寄与していくことを期待しています。