【合格者インタビュー】北九州市立大学 経済学部 橋本陀門さん

令和7年度大学入試において、飯塚高校では多くの生徒が志望大学への合格を果たしました。今回は、北九州市立大学 経済学部に合格した橋本陀門さんに、志望校を決めたきっかけや受験に向き合った日々、そして第一志望合格に至るまでの歩みについて話を聞きました。
2年生から本格的に勉強に向き合い、苦手だった数学にも真正面から挑戦。先生との約束を軸に努力を積み重ね、第一志望合格をつかみ取りました。その背景には、「この3年間で何かを成し遂げたい」という強い思いと、周囲の支えがありました。
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ゼミとの出会いで進路が決まった。「ここで学びたい」と思えた瞬間
——志望校を北九州市立大学に定めた背景には、どのような考えやきっかけがあったのでしょうか。
もともと将来は、美容系の経営に関わる仕事をしたいという思いがありました。そのため、大学では経営やお金の流れについて学びたいと考えていました。
ただ、2年生の時点では明確な志望校は決まっていませんでした。まずは「できるだけ高い目標を目指そう」と考え、九州大学を基準に勉強に取り組んでいました。上を目指しておけば、あとから調整できると考えたからです。
志望校がはっきり決まったのは、3年生の7月です。休み時間に大学のホームページを見ていたとき、北九州市立大学のゼミの内容に目が留まりました。
中小企業や地域に密着した経営をテーマにしたゼミで、概要を読んだときに「面白そうだ」と強く惹かれました。さらに読み進める中で、「ここなら自分のやりたいことにつながる」と感じ、「ここで学びたい」と思うようになりました。
自分で調べて見つけたからこそ、その直感ははっきりしたものでした。将来の目標とも重なり、「ここなら得られるものがある」と確信できたことが大きかったです。
また、北九州出身で「いつか戻りたい」という思いがあったことも、志望を後押ししました。
「この3年間で何かを成し遂げたい」継続を支えた原動力

——受験勉強を続ける中で、最後までやり切ることができた理由は何だったと思いますか。
2年生から本格的に勉強に向き合う中で、常に意識していたのは「継続すること」でした。
「この3年間で何かを成し遂げたい」という思いが自分の中に強くありました。将来やりたいことに近づくためには、大学進学が必要だと感じていたからです。
最後までやり切ることができた一番の理由は、周りの人たちの存在でした。
飯塚高校の先生方は、「できない」とは言わず、「どうすればできるか」を一緒に考えてくださる存在です。日常の中でもこまめに声をかけていただき、その積み重ねが大きなモチベーションになっていました。
そうした関わりの中で、「期待に応えたい」「喜んでもらいたい」という気持ちが自然と強くなっていきました。また、「合格したときに家族や先生など、自分を支えてくれる人たちが喜ぶ姿」を何度も思い浮かべることで、自分を動かし続けることができました。
「ここでサボったらだめだ」と思えたのも、周りの存在があったからです。そうした環境の中で取り組めたことが、最後までやり切ることにつながりました。
苦手を克服し、得意を伸ばす。やり切ることでつかんだ得点力
——受験勉強の中で、特に力を入れて取り組んだことや、意識していた勉強の進め方について教えてください。
一番印象に残っているのは、数学の勉強です。もともと理系科目が得意ではなく、特に数学には強い苦手意識がありました。ただ、受験で避けて通れない科目でもあったため、真正面から向き合うことを決めました。
その中で、数学の堀之内先生と一緒に立てたのが、「黄色チャート(数学の問題集)を1日20ページ、3周やり切る」という目標でした。かなりハードな内容で、正直きついと感じることも多くありました。
堀之内先生からは「黄色チャートを3周やり切った教え子は、これまで一人もいない」と言われたことも強く印象に残っています。「自分がその一人目になる」と決め、毎日やるべきことをやり切り続けた結果、最終的に3周をやり切ることができました。
一方で、得意科目だった政治経済は、さらに伸ばして得点源にすることを意識していました。教科書の内容をベースにしながら、冨田先生からいただいたプリントや参考書にも取り組み、その中で重要だと感じた知識を自分なりに整理し、ノートにまとめていきました。
幅広くインプットしたものの中から、自分にとって必要な情報を取捨選択し、定着させていくことで、安定して得点できる科目にしていくことができたと感じています。
苦手な科目を底上げしながら、得意な科目をさらに伸ばす。このバランスを意識して取り組めたことが、結果的に全体の得点力につながっていきました。
価値観を広げたタイ交換留学。人との向き合い方が変わった経験
——高校生活の中で、特に印象に残っている経験を教えてください。

2年生の1月に参加したタイへの交換留学です。現地ではさまざまな価値観に触れ、「違いを受け入れること」の大切さを実感しました。
それまでの自分は、考え方が合わない相手とは距離を取ることもありましたが、「まずは話を聞いてみよう」と思えるようになり、人との向き合い方が大きく変わりました。
また、英語に対する姿勢も変わりました。最初は翻訳機に頼る場面もありましたが、実際に使うことで少しずつ会話ができるようになりました。
覚えた表現をその日のうちに使うことを繰り返す中で、言葉が定着していく実感もありました。この経験を通して、価値観だけでなく、自分から一歩踏み出すことの大切さを学びました。
——学校行事で印象に残っている経験と、そこから得た学びを教えてください。
2年時の街なか学園祭で、クラスのリーダーを任せてもらった経験です。
それまで人をまとめる立場になることはほとんどなく、不安もありましたが、「せっかく任せてもらったからやってみよう」と挑戦を決めました。
取り組む中で感じたのは、「まず自分から動くこと」の大切さです。自分が動くことで周りも動いてくれるという変化を実感しました。
また、異なる意見をどう受け止め、どうまとめていくかを考える経験は、大きな学びになりました。全員が納得できる形を模索する難しさと面白さを感じることができたと思います。
迷ったら動く。その一歩が未来を変える

——最後に、この先受験を経験する後輩や高校選びを考えている中学生に向けて、メッセージをお願いします。
まずは、自分の進路について大まかな方向性を早めに決めておくことが大切だと思います。大学か専門学校か、どの分野に進みたいのかを考えておくことで、行動しやすくなります。
志望校のレベルは、迷ったら高めに設定するのがおすすめです。目標は下げることはできても、後から上げるのは難しいからです。
そして一番大切なのは、「迷ったら行動すること」です。考えて止まるよりも、一歩動くことで次につながる気づきが得られます。
また、この学校には一人ひとりをよく見てくれる先生が多く、相談すれば次にやるべきことが明確になります。先生との距離が近く、「期待に応えたい」と思える関係性が、自分の原動力にもなっていました。
さらに、さまざまな地域から生徒が集まっているため、多様な価値観に触れられる環境があります。周りの人の頑張りに刺激を受けながら、自分も成長できる場所です。自分から一歩踏み出して、いろいろなことに挑戦してほしいと思います。
——素敵なお話をありがとうございました。
今後も合格者インタビューを順次掲載していきますので、ぜひご覧ください。
▶「特進コース(※)」について詳しくはこちらをご参照ください。
※令和8年度より「探究プロジェクト」に名称変更
※記事内容は取材当時(2026年3月)のものです。
※写真は橋本さんよりご提供いただきました。

