「DXハイスクール(重点類型:グローバル型)」に選出されました【飯塚高校のデジタル教育】

飯塚高校は令和7年度「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール ※)」の「重点類型:グローバル型」に選出されました。重点類型:グローバル型は全国1,191の採択校のうち、20校のみが指定を受けています。
(※)全国1,000校程度の高等学校をデジタル教育の拠点として、1校あたり1,000万円を上限にICTを活用した幅広い学びを推進するプログラム。情報や数学などのデジタル技術と理数分野の教科を重視している。
本校は2024年4月末、文部科学省よりDXハイスクール指定を受け、ICTを活用した多様な授業を実施してきました。
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本事業は、高校段階におけるデジタルをはじめとした成長分野を支える人材育成の抜本的強化を目的とし、情報・数学などの教育を重視したカリキュラムの推進、ICTを活用した文理横断的・探究的な学びを実践する学校に対し、環境整備の経費を支援するものです。
デジタルやAI(人工知能)技術が進化し続ける中、世界で活躍できる人材を育成していくには、早いうちからのデジタル教育は必須といえます。
本校でも高度な情報テクノロジーを最大限に活用し、情報や数学を中心に文理横断的・探究的な学びの機会を生徒たちに提供し、デジタル視点を持った人材の輩出に貢献します。
2年目となる本年度も、DXを活用して多様なプロジェクトを展開し、生徒に生きた学びを提供します。
DXハイスクール対象授業
本校で実施中のDXハイスクール対象授業を一部ご紹介します。
・九州工業大学連携授業
同授業は1・2年生の特進混成選抜クラスを対象に、九州工業大学 情報工学部(以下、九工大)と連携して、高校「情報I」の範囲を基礎に、データ分析やシミュレーションといった高度な手法も取り入れた探究学習に取り組むものです。
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生徒たちは九工大の教授たちによる講義や助言を受けながら、実践的なデータサイエンス教育を進めています。後期においては学内外で成果発表を行い、最終的には九工大主催の中高生課題研究発表会を目指します。
2024年度は同授業を試験的に実施してきました。九工大の教授陣がそれぞれのデータ活用や分析手法などについて講義をし、学校内や身近にあるデータの分析を生徒たちが演習として行いました。
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将来的な構想
飯塚高校が2024年度のDXハイスクール事業を実施した先には、大きくふたつの構想がありました。現在、実施2年目に入り、目標へ着々と近づいています。
1つは、教育活動を通じて蓄積される多様なデータを分析可能な形とし、教育活動に生かすことです。
さらに、研究機関と連携してさまざまな研究実践にも活用できるような仕組みを構築することを目指しています。
2つ目は、多様な授業方式の開発と導入です。リモート授業と対面授業のミックスや、本校に通えない生徒向けに授業を提供したりするなど、さまざまな可能性の開発を目指しています。
また、ITを用いた効率化を図ることで、学校の持つリソースを本校ならではの活動により多く割き、より良い教育環境づくりに引き続き力を入れていきます。