街なか学園祭に向けた外部授業を実施|地域・大学連携で学びを深める

飯塚高校では、11月22日(土)に実施される「街なか学園祭」に向けた外部授業を9月に実施しました。例年、ネクスト事業家プロジェクト(トータルライセンスコース)の1年生を対象に行っていた「ビジネスにおける基礎知識」の学びを今年度は全校生徒へと拡大。
全校生徒に向けて、本校と高大連携協定を結ぶ福岡大学商学部の飛田努先生による講義や、商店街関係者、プロスポーツクラブ関係者からの講演など、多彩な学びの機会を3回にわたって用意しました。
外部授業の目的
この取り組みは、生徒が街なか学園祭を学校行事でありながら「地域とつながる大きなプロジェクト」として捉えられるようにすることを目的としています。
福岡大学の飛田先生からは、学園祭の出店に必要となるビジネスの基礎知識や、挑戦する姿勢につながる起業家精神(アントレプレナーシップ)について学びました。
商店街関係者からはイベント運営の課題や火気使用の注意点、保健所への申請など、実際の現場で必要な知識を学びました。
こうしたお話を通じて、生徒たちは「地域の多くの大人が協力してくれている」ことを実感し、自分たちも責任感を持ち、学園祭に主体的に取り組む姿勢を養っています。
外部講師
今回お招きした講師陣は以下の方々です。
飛田努先生(福岡大学 商学部 経営学科 准教授)
ビジネス教育に力を注ぎ、アントレプレナーシップの重要性を生徒に伝え続けている先生です。飯塚高校でも毎年、挑戦する姿勢を育む授業を実施していただいています。今回は学園祭の出店に直結する学びを提供していただきました。
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商店街関係者
街なか学園祭の舞台となる飯塚市商店街からは、おふたりの講師をお招きしました。
飯塚市でクラフトビール・シェアハウス事業を行う筑豊クラフト合同会社の代表を務め、街なか学園祭では生徒とコラボして出店を支援いただいている山中大輔さん。
飯塚高校卒業生でその後近畿大学に進み、現在は学園祭を支えてくださっている山本剛司さん。
おふたりそれぞれの立場や経験から、地域に根ざした視点で実践的なお話をいただきました。
北川真也さん(ファジアーノ岡山代表取締役会長)
プロサッカークラブの活動を通して地域との関わりを築いてきた経験から、スポーツが持つ地域貢献の力やマネタイズの仕組みについて講演。観客としての試合観戦だけでは見えにくいスポーツビジネスの実態を知ることで、生徒たちは学園祭の出店や企画を運営する際に応用できる視点を得ることができました。
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生徒の感想コメント
外部授業を受けた生徒からは、次のような感想が寄せられました。
「学園祭は地域の方々の協力により成り立っているということが改めて実感できた。感謝の気持ちをしっかり持って、楽しみたいと思う。また、福岡大学の飛田先生から学んだアントレプレナーシップという考え方を自分たちの出店にも生かし、積極的にチャレンジしていこうと思う」
地域や大学、プロスポーツクラブと連携した今回の外部授業は、街なか学園祭を「挑戦と学びの場」へとより発展させていくきっかけとなりました。生徒たちは感謝と責任を胸に、地域とともに歩む学園祭づくりへ挑戦していきます。
街なか学園祭の情報は特集ページやニュースを通じて順次お知らせしていきます。