「街なか学園祭2025」開催のご報告と御礼

飯塚高校は11月22日(土)「街なか学園祭」を開催いたしました。当日は過去最大規模のお客さまにご来場いただき、心より御礼申し上げます。
4年目となる今年は、飯塚市のご後援もいただき、地域全体を巻き込んだ本校史上最も大きな広がりを見せる開催となりました。
エンターテインメント性の高い新企画に加え、新たな協力企業・教育機関とのコラボレーションも多数生まれ、より幅広い魅力をお届けすることができました。
準備期間から生徒たちは真摯に取り組み、当日はその努力が実を結び、会場となった飯塚市の商店街(本町商店街・東町商店街)は終日大きな熱気と活気に包まれました。
ご来場いただいた皆さまをはじめ、地域の皆さま、商店街の皆さま、企業・団体の皆さま、本校の協力教育機関の皆さまに、多大なるご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
なお、本年度より協力教育機関として加わった関西大学でも、本学園祭を取り上げていただきました。
▶︎【ゼミ】法学部坂本ゼミが「街なか学園祭」に参加しました
街なか学園祭2025を振り返る
地域の方々の温かなご支援を受けながら、生徒たちは出店の企画から装飾、運営までを自分たちの手でつくり上げました。
開催後アンケートを実施
この経験を振り返るため、「街なか学園祭を通じて得たこと」「どのように貢献したいと思ったか」をテーマに生徒アンケートを実施しました。
街なか学園祭を通じて得たものは?
1位 思い出(81.0%)
2位 仲間との絆(71.2%)
3位 経験や知識(53.9%)
4位 お金(売上)(34.9%)
5位 地域や企業など外部とのつながり(31.4%)
6位 街の活気(23.6%)
学園祭は主にクラスで力を合わせて取り組む行事であるため、仲間とのチームワークの中で生まれる思い出や絆が上位に並ぶ結果となりました。
同時に、商店街との協働や地域の方々との接点を通じて、街とともに学園祭をつくり上げる実感を得ていたこともうかがえます。商店街で開催する本校ならではの学園祭が、地域全体を盛り上げる力になっていると感じた生徒が多かったことがわかります。
街なか学園祭にどう貢献した?
1位:クラスのつながりを良くした(84.7%)
2位:街との関係性をつくった(59.7%)
3位:儲かる・人が来る企画を作った(46.5%)
4位:とにかく汗をかいた(36.8%)
模擬店の運営を通じて得た売上など、経済活動の要素も一部にはありますが、それ以上に「街とつながり、街を元気にする」という視点で学園祭を捉える生徒が多く見られました。
生徒たちはこの学園祭を一学校行事という枠を超え、地域との協働という広い視野を持って経験していたことが読み取れる結果となりました。
※このアンケートは複数回答方式で実施しました
リーダーとして学園祭を引っ張った生徒の声
商店街の活気の中で学び、挑戦し、楽しんだ1日。ここでは、当日の出店や活動を通じて感じた学びや喜びを、実行委員会の一員としてリーダーシップを発揮した生徒たちの言葉で紹介します。

実行委員長とクラス企画のリーダーというふたつの役割を務めました。準備段階では意見をまとめるのに苦労したり、当日には小さなトラブルも発生したりと、いろいろな出来事がありました。ただ、その都度状況に応じて判断し、周りと協力しながら動ける力が身についたと感じています。ひとりで抱え込まずに、周りに頼ることの大切さにも気づけました。
また、商店街での活動を通じて、地域の方々の思いや要望を直接知ることができ、それを企画に反映した際に「よかったよ」と声をかけてもらえたことは大きな励みになりました。商店街という場所で、高校生と地域、特にシルバー世代をつなぐ役割を担えたことは、とても貴重な経験です。
今回の学園祭で得た学びを糧に、卒業後もさまざまな活動に挑戦していきたいと思っています。

今回初めて副実行委員長として学園祭の準備に携わりました。1ヶ月前から話し合いを重ね、みんなと協力しながら段取りよく準備を進められたことが、自分にとって最も大きな成長だと感じています。飯塚市出身ではありますが、商店街で活動する機会はほとんどなかったため、学園祭を通じて小さなお子さんから大人の方まで幅広い世代の方と交流できたことは、とても新鮮でうれしい経験でした。
実行委員会は大変そうなイメージがありましたが、取り組んでみると想像以上に楽しく、やりがいを感じるシーンがたくさんありました。来年もまたチャンスがあれば挑戦し、さらに最高な学園祭づくりに貢献したいと思っています。

今年は副実行委員長として、学園祭の準備段階から深く関わりました。責任のある立場に立つことで視野も広がったと思います。
また、個人としては所属する保育同好会でミニゲームを出店しました。もともと絵や工作が得意ではありませんでしたが、準備を重ねるうちに少しずつ上達していくのが分かり、自分でも成長を実感しました。
地域との関わりでは、商店街の皆さんが本当に優しくて、関わりやすい方ばかりだったことが印象に残っています。普段接する機会があまりない分、地域との距離が縮まるよいきっかけになりました。
副実行委員長としての経験は大変なこともありましたが、それ以上に得られるものが多く、挑戦してよかったと思っています。来年は実行委員長にも挑戦したい、という目標もできました。

学園祭ではPOSシステムの開発を担当しました。開発を進める過程で、プログラミングやデザインの知識が形になっていき、自分のスキルが確実に高まっていくのを実感できたことが最も大きな成長でした。
今年度は学校全体の約半数のクラスがそのPOSシステムを導入してくれました。多くのクラスに使われたことで、改善すべき点や必要な機能も見えてきたと感じています。
来年は全クラスでの導入を目指しています。今年収集したデータを仕入れ数などの判断材料として活用できるよう、さらに使いやすい仕組みへと改善していきたいと考えています。
写真で振り返る街なか学園祭
準備期間の試行錯誤も、仲間と笑い合った瞬間も、すべてがかけがえのない学びに。当日の感動を豊富な写真とともにお届けします。
出展編






ステージ企画編
メイン広場となるヲソラホンマチに設置された第1ステージでは、午前から閉会式まで連続的に多様な企画が実施されました。





パレード編
部活動報告をした部活動(全国大会出場)の生徒たちが、吹奏楽部の演奏とともに商店街をパレードしました。地域の皆さまから「感動した」「元気をもらった」といった声が多く寄せられました。



街なか学園祭を支えてくださったキーパーソンの声
街なか学園祭は、商店街を中心とする地域のキーパーソンの皆さま、協力教育機関の先生方やゼミ生の皆さまにもご協力いただきました。最後に、皆さまからの振り返りコメントをご紹介します。

高校生たちが4回の福大連携授業を通じて学んだ会計やオペレーションを自ら組み立て、実践していた姿に成長を感じました。当日は地域の方に積極的に声をかけ、大きな声で感謝を伝える姿が商店街に活気を生み、街なか学園祭ならではの光景だと強く感じました。

生徒たちが学園祭に慣れ、積極的に関わる姿勢がより感じられるようになり、社会性が育っていると感じました。また、若い世代が商店街に一気に集まる光景は、街なか学園祭ならではのもの。この取り組みを点ではなく線として継続していけるまちにしていきたいです。

地域の方とやりとりしながら、自ら段取りを考えて主体的に動く生徒たちの姿に、大きな成長を感じました。裏方として4年関わってきたなかで確信しているのは、学校の中だけでは得られないこの経験が、卒業後の行動力へ確実につながっているということです。

生徒たちが主体性を持って動き、地域で活動する意味を理解している姿に、意識の高さを感じました。「まちを盛り上げたい」「地域の産物を使いたい」など明確なテーマを持って取り組む学園祭は祭の枠を超え、まちづくりそのものだと感じられます。

昨年関わった生徒たちが、今年は自ら率先して動くようになり、その成長ぶりに驚かされました。また今年も子ども連れのご家族が多く訪れ、普段の商店街とはまったく異なる客層が集まったことで、商店街の認知度向上にもつながっていると実感しています。

生徒たちが地域課題に気づき、「トイレを増やすにはどうすればいいか」と資金集めやアイデアまで考え始めた姿に感動しました。場所の貸し借りという関係を超え、商店街や地域の人々と丁寧に連携しながらイベントをつくりあげていく様子は本当にうれしい光景でした。

4回目を迎えた今年は、生徒たちに落ち着きと余裕が生まれ、過去最多の来場者にも丁寧に対応する姿に成長を感じました。飯塚高校生たちの活躍を知る地域の方々の期待に応えながらイベントを盛り上げていく様子は、この学園祭ならではの光景だと実感しています。

2022年から学園祭の空間デザインに携わるなかで、生徒たちが答えのない課題に向き合い、自ら考えて意見を出せるようになった姿に成長を感じます。4回目を迎えた今年の学園祭は、「フェス」のような広がりを感じられるイベントへと進化した印象を受けました。
※取材・撮影は「街なか学園祭2025」当日の2025年11月22日に実施しました
最後に
本校は教育目標GLI(Global・Local・Individual)の理念に基づき、地域との関わりを大切にする活動を推進してきました。そのひとつであるLocal=地域との深い結びつきを大切にし、今後も地域社会とともに歩む取り組みを積極的に続けてまいります。
改めて、街なか学園祭の開催に際し、関係者の皆さまには大変お世話になりました。引き続き、飯塚高校をどうぞよろしくお願いいたします。


