中国・信男教育学園から長期留学生3名を受け入れ|言語と文化を越えたグローバルな学びが日常に

飯塚高校では10月1日より、協定校の一校である中国・信男教育学園から長期留学生3名を受け入れました。
3名はいずれも男子生徒で、特進グローバルコースの2年生として新たな学校生活をスタートしています。彼らは9月末に来日し、現在は学校生活や寮での新しい環境に順応しながら、自らの目標に向かって学んでいます。
本校では毎年、海外の協定校から長期留学生を受け入れています。現地で日本語や日本文化を学んでから入学した生徒たちが、日本の大学進学を目指して特進コースに所属します。
異なる文化背景を持つ生徒たちと日常をともにすることで、日本人生徒も自然と視野を広げ、語学力や異文化理解を深める機会になっています。体育や音楽などの科目では、コースを越えた授業でも交流が生まれ、互いによい刺激を受け合いながら成長している様子が見られます。
「飯塚高校はあたたかい家族のよう」(留学生の声)
来日から3週間経ち、学校生活を楽しみながら、それぞれの夢に向かって歩み始めた留学生たち。現在感じていることや今後実現したいことを聞きました。

「クラスメートはとても親切で、先生方もいつも気にかけてくださいます。授業は面白く、中国とは違う学び方に毎日新しい発見があります。寮生活も快適で、学校全体があたたかい大家族のようです。これからもっと日本の文化を学び、友達をたくさんつくりたいです」(譚啓豪さん、2年2組)

「中国と日本では教育方法がまったく異なります。中国の学習のような単調な感じではない点に魅力を感じています。クラスメートも先生方もいつも親身になってサポートしてくれ、生活でわからないことがあって相談すると、誰もが親切に答えてくれます。
私は今の飯塚高校での生活にとても満足しています。夢を叶えるためにこれからもここで努力を続けていきます。希望する大学への進学のために、しっかりした土台を築きたいです」(呉耀渠さん、2年3組)
「飯塚高校は、まるであたたかい家族のようだと感じています。入学してから、クラスメートの熱意や先生方の気遣いを感じ、とてもありがたく思っています。
そして、中国では体験できないさまざまなことを経験しています。たとえば、飯塚高校では体育の授業で柔道を学びます。これは中国ではなかなか体験できないことなので、とても興味深いです。
また、日本のマナーや文化についても多く学ぶことができ、素晴らしい経験になっています。このような生活をとても気に入っており、これからもっと多くのことを経験し、たくさんの日本人の友達と知り合いたいです。そして、希望する大学に進学できるよう努力していきたいと思います」(呉啓軒さん、2年3組)
「教室が世界とつながっている感覚がある」(日本人生徒の声)
留学生を受け入れた特進グローバルコースの生徒たちにも、彼らとともに学ぶ中での気づきを聞きました。
「譚くんが隣の席になり、最初はうまく会話できるか少し不安がありましたが、話してみると日本語でも難なく聞き取れていて、本当にすごいと思いました。
趣味も合うので趣味の話をしたり、中国語を教えてもらったりと、気軽に話しています。国の違いを意識することなく、世界とつながっているような感覚で日常を過ごしています」(矢野繁誠さん、2年2組)

「中国からふたりの新しい留学生(仲間)が来てくれました。もともと僕は海外に興味があり、彼らが来てくれたことで、海外に目を向ける機会がより増えました。せっかく日本を選んで来てくれたのだから、最高のおもてなしをしようと思い、全力で話しかけています。
はじめの頃は文化の違いから、彼らにとっての当たり前が僕らにとっては初めてのことで、『一体何をしているんだろう』と思うこともありました。話していくうちに、互いにとっての当たり前が違うことを認識し、それぞれの考え方や習慣を理解し合う大切さを感じました。そうした関わりを通して中国への関心が高まり、彼らの文化をもっと知りたいと強く思うようになりました。
彼らが来てくれたおかげで、クラス全体の仲間意識や助け合いの精神がより深まったと感じています。これからは他国の文化を尊重しつつ、日本の文化も彼らに伝え、ともに学び合える環境をつくっていきたいです」(新田海斗さん、2年3組)
クラスに留学生がいることで、互いの文化を理解しようとする姿勢が育まれています。
新しい価値観や発想に触れることで、日本人生徒たちにも柔軟な思考力や表現力が芽生えている印象です。
飯塚高校は、文化や言語を越えた交流の中で、生徒一人ひとりが互いに学び合い、成長できる環境づくりをこれからも大切にしていきます。


