5月21日〜23日実施「フリーファッションウィーク」アンケート結果のご紹介

フリーファッションウィークのアンケート回答

飯塚高校では、教育目標GLI(Global・Local・Individual)に基づき、生徒一人ひとりの主体性を育むための取り組みを行っています。

5月21日(水)〜23日(金)、自分らしさを見つめ、表現する特別な3日間GLIウェア「フリーファッションウィーク」を実施しました。

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他者と違うことを恐れず、自分を大切にすること。地域や世界とのつながりの中で、個性をどう表現していくか――。自分へのそんな問いや「装いを主体的に選ぶこと」を通じて、生徒たちそれぞれが自ら考え、行動・表現する日となりました。

今回、実施後に行ったアンケートを通じて、生徒たちのリアルな感想をお届けします。

8割超が自分らしいファッションで自己表現

まず、全体でどれくらいの生徒がいつもとは違う自分を表現したのかを調べるため、「フリーファッションウィークに取り組んだかどうか」を問いました。

こちらについては「取り組んだ」546人(83.5%)と、8割以上の生徒が普段とは違うファッションを積極的に楽しんだことが分かりました。

フリーファッションウィークでの着こなし
毎日違うコーデを楽しんだ生徒も

続いて、上記で「取り組んだ」と答えた生徒に対して「実施日で選んだ服装」を尋ねたところ、「私服」(「私服」単独または「私服、体操服や部活動着」)と答えた生徒は226人(34.6%)、「体操服や部活動着」と答えた生徒は313人(47.9%)との結果となりました。

3日間にわたって行われたフリーファッションウィークで、3割超の生徒が私服という自分の個性を最も表現しやすい服装を選択していました。

靴、バッグ、メイク・ヘアアレンジも自由選択

フリーファッションウィークの様子
制服やいつもの靴、バッグなど、普段通りでの通学ももちろんOK

「実施日で選んだ靴」については、「私物の靴」(「私物の靴」単独または「私物の靴、通学用ローファー」)と答えた生徒は359人(54.9%)との結果となり、半数以上の生徒が足元の自由なおしゃれを楽しんでいることが分かります。

続いて多かったのは「学校指定のグラウンドシューズや部活動指定シューズ」(単独または他の靴との組み合わせを含めた回答も含む)で、選択した生徒は142人(21.7%)に上りました。

運動部に所属する生徒たちは、いつも以上に動きやすいよう、「体操服や部活動着」と合わせる形でグラウンドシューズや部活動指定シューズを選んでいたケースが多かったようです。

「実施日で選んだバッグ」については、「私物のバッグ」(「私物のバッグ」単独または「私物のバッグ、通学用バッグ」)と答えた生徒は73人(11.2%)との結果となり、バッグに関しては9割近くの生徒が、慣れている普段通りのバッグを使っているようでした。

「その他、取り組んだ内容」については、「メイク」または「ヘアアレンジ」または両方を選んだ生徒は245人(37.5%)と、女子生徒の大半がメイクまたはヘアアレンジ、または両方を行ったことが分かります。

フリーファッションウィーク中は、「メイクや頭髪についてはメイクの日に準じ、バッグは教科書等が入る大きさのものとし、高価なものは控えること」が周知され、このルールの範囲内で多くが自己表現を楽しみました。

好意的な意見が多いが、指摘の声も。フリーファッションウィーク中に感じたこと

フリーファッションウィークでの着こなし

「フリーファッションウィーク中に感じたこと」に関する問いについては、さまざまな意見が見られました。

自分らしくいられる機会が良かった

「1日を通して自分らしくいれることがよかった。(モチベになる)また、フリーファッションを通して、制服でいるより部活の練習着などの動きやすい服装だといいなと思った。また男女で日頃から制服を着たくないなど、自分自身のコンプレックスなどを気にせずに自分が着たい服で登校できると考えれば、3日間はとてもいい日だったと感じる。学校の時以外でも学園祭だったり体育祭の際にも取り組むと、もっと個性を発揮できてより楽しくなると思った」

「ファッションウィークはとても楽しい取り組みだったけど、毎日服装を考えて学校に行くってなると、とても億劫になるなと感じた。だけど、お洋服やお化粧で個性を出せる、自分を出せるのはクラスの明るい雰囲気に繋がると思った。しかし、トイレの混雑などはどうしても起きてしまうなと感じて、そこは一人一人モラル、マナーを持つべきと思った」

「いつもとは違うみんなを見れたりいつも部活で私服を着ることがほとんどないから新鮮で楽しかった」

「通学などローファーじゃなかったから歩きやすくて良かったし、私服で通学できるなどの新しいことに挑戦できたので良かったです」

「みんなの意外な一面を見れたことと、みんなが明るくて楽しそうだったのでとても嬉しかった」

マナーやルール、人の目が気になるとの声も

「あの子の服装見た? などの発言を聞くこともあり、自分の服装が客観的に見てどうなのか、人の目が気になって自分も含めて不安に感じる人もたくさんいると思う」

「化粧をトイレでしている人がいて、トイレを使いたい人からすると迷惑でした」

「私服を着るのはいいのがルールを守ることのできていない人がおり、不快に思える状況があった」

これらの意見からは、個性を発揮できた喜びと同時に、普段と違う服装や環境への戸惑いも見られました。

参加する皆が心地よいと感じるマナーやルール、バランス感覚などについて、皆で考える必要もありそうです。

8割超がフリーファッションウィークを高評価

最後に、「フリーファッションウィークは楽しかったか?」との問いに対しては「とても楽しかった」「楽しかった」が530人(81%)と、8割超の生徒が特別な3日間を楽しんだ様子が見られました。

全体として、多くの生徒がフリーファッションウィークをポジティブに捉えていたことが感じられます。

ただし、マナーやルールに関する指摘もあるため、個性を表現しつつ、皆が心地よく過ごせる工夫を皆で学んでいく必要もあると考えられます。

今回のフリーファッションウィークは、本校初となるチャレンジングな取り組みとなりました。ここで得られた気づきや反省を踏まえて、次回はさらに良い取り組みができるよう、振り返り・改善をしながら進化させていきます。

今後も生徒たちの主体性を育み、社会とのつながりを学ぶきっかけとなるイベントを計画・実施してまいります。