地域活動を行う生徒組織「まちLabo」がSocial iCampに参加

「まちLabo」がSocial iCampに参加

飯塚高校の有志生徒で結成された、地域活動の企画・運営を行う組織「まちLabo」の生徒たちが、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本とSAPジャパン株式会社が共同で開催したプログラム「Social iCamp」に参加しました。

本プログラムは、商店街活性化やSDGsにつながる活動プランを考えることを目的に2021年より生徒会を中心に行われてきましたが、今年は「まちLabo」の生徒19名が8月22日(金)・8月29日(金)の2日間にわたり、デザイン思考のプロセスを取り入れたワークショップに取り組みました。

現状の課題を洗い出し、未来像を描く

ワークショップの様子

ワークショップでは、まず共感・定義のステップとして、インタビューから得た情報をもとに「Future(未来)」「現状(Current)」とそれらの「障壁(Barrier)」について意見を出し合いました。

「商店街は古い印象がある」「若者向けのお店が少ない」「清潔感に欠ける」など、地域の現状や課題が言語化され、可視化されていきます。

ワークショップの様子

POVで課題を明確化

次に、POV(Point of View)ステートメントを作成し、課題を再定義しました。これは「誰のために、どんなニーズを満たし、なぜそれが重要か」を一文で表現するものです。

アイデアを広げ、形にする

そのうえで、発想のステップとして「未来(Future)」に向けた理想の姿を議論し、「ワクワクする仕掛けづくり」「世代を超えて集える場所」「誰もが参加できるイベント」など、生徒たちならではの柔軟なアイデアが多く生まれました。班ごとにアイデアをまとめ、講師や先生方の助言に耳を傾けながら実現性を検討しました。

「自分ごとの課題」として取り組む生徒たち

ワークショップの様子
グループごとに先生やファシリテーターと熱心に対話する姿から、活発なやりとりのなかで、生徒一人ひとりが主体的に考え、発言していることが伝わる

生徒たちは壁一面に貼られたカラフルな付箋を囲み、意見を重ね合わせていました。

活発なやりとりのなかで、一人ひとりが主体的に考え、真剣に議論を進める姿が印象的でした。

地域とつながる「まちLabo」の挑戦

2025年6月に発足した「まちLabo」は、これまでも地域連携の一環として商店街との活動を続けてきました。

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今回のSocial iCamp参加を通じて、生徒たちは地域の課題を自分ごととして捉え、解決を目指して協働する意義や大切さを学びました。

今後は、今回得られたアイデアをもとに、より具体的な企画づくりや実践活動へとつなげていく予定です。

Social iCampの活動について

これまでは生徒会が、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本(※1)とSAPジャパン株式会社(※2)の支援を得た「Social iCamp」のプログラムに参加しながら、フードロス問題に取り組み、これまでもカカオの殻を活用したカカオティーのプロデュース、規格外野菜を活用した親子料理教室や調理販売、啓発活動などを行ってきました。

2025年6月からは「まちLabo」が、以下の活動のほか、Social iCampへの参加を担うこととなりました。

・土曜マルシェの企画及び運営
・飯塚高校がメンバーの一員として関わる産学連携のプロジェクト「アーティストレジデンス」(商店街にアーティストが滞在し、地域の魅力を発信する町おこしプロジェクト)への参加

※1:飯塚高校は2023年4月25日、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本と、全国の高校で初めての連携協定を締結しています。 
※2:CSR活動の一環としてデザインシンキングチームが協力 

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