立岩獅子舞に参加|地域の伝統を受け継ぎ、未来につなげる

立岩獅子舞

飯塚高校の生徒たちは、10月11日(土)・12日(日)に「立岩獅子舞」に参加しました。

立岩獅子舞は、江戸時代中期に大分八幡宮の獅子舞の流れをくんで始まったとされる伝統行事で、五穀豊穣や無病息災を祈願するものです。ゆったりと優雅に舞うのが特徴で、地域の人々に長く親しまれてきました。

一時期は戦争や世代交代の影響で途絶えましたが、昭和49年に地元有志が立ち上げた「立岩獅子舞同好会」により復活。以来、地域の伝統行事として受け継がれています。近年では、九州工業大学の交換留学生や高校生など、若い世代の参加も見られるようになっています。

練習に励む生徒たち
練習に励む生徒たち

飯塚高校からも例年、有志の生徒が参加しています。男子生徒は獅子を操る演舞を、女子生徒は太鼓などの演奏を担当。9月末の新人紹介を皮切りに、翌日から本番前日まで、飯塚市立岩の熊野神社で地域の方々とともに練習を重ねてきました。

練習では型や所作、掛け声のタイミング、囃子との合わせ方など、演舞の基本を丁寧に教わり、地域の方々との交流を深めながら民俗芸能の奥深さを体感しました。

立岩獅子舞

本番当日、威勢の良い太鼓の音とともに赤と青の獅子が勇壮に舞うと、沿道からは温かい拍手が送られました。地域の人々に支えられながら、若者たちが伝統を受け継ぎ、未来へとつないでいく姿が印象的でした。

本校は教育目標「GLI(Global・Local・Individual)」を掲げています。今回の立岩獅子舞への参加は、その中の「Local」にあたる学びの一環です。地域の伝統行事を体験し、世代を超えた交流を通して、地域の一員としての自覚と誇りを育む貴重な機会となりました。

また、本校は「街なか学園祭」や「まちLabo」による土曜マルシェ、産学連携のプロジェクト「アーティストレジデンス」をはじめとするさまざまな地域活動を行い、地域の方々とともにまちを盛り上げ、活性化に取り組んでいます。

今後も地域社会の一員として、このような行事やイベントへ積極的に参加したり、自ら機会をつくり出したりしながら、地域とともに歩む学校であり続けます。