「百縁市」での出店・PR活動に挑戦|街なか学園祭に向けての予行演習に

百縁市の様子

飯塚高校 ネクストプロジェクト(総合学科)の1年生が10月18日(土)、飯塚商店街で開催された「百縁市」に出店しました。

この取り組みは、「産業社会と人間」の授業の一環として実施された「福岡大学 飛田ゼミワークショップ」を経て、街なか学園祭に向けた実践的な学びとして行われたものです。

ワークショップでは、アントレプレナーシップ(起業家精神)教育プログラムが展開されました。そこで得た知識や考え方を実際の販売活動を通して検証し、計画→実行→振り返りのサイクルを体験することを目的としています。

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百縁市での生きた学びを振り返る

事前準備では、各クラスで販売する商品や価格、看板・ポスターのデザインなどを話し合いながら決定。初めての出店活動に向けて、チームで協力し合いながら準備を進めました。

百縁市の様子

当日は多くのお客さんが訪れ、生徒たちは声かけの大切さや伝わるPOPの工夫、笑顔で接客する重要性など、現場での動きを通して多くのことを学びました。

生徒たちからは以下の振り返りが寄せられています。

「話し合いのときに、みんなの意見をひとつにまとめるのが難しかったです。当日はお客さんがなかなか立ち止まってくれなかったので、次はもっとお客さんの目に留まるよう、POPなどの見せ方を改善していきたいです」(1年5組、Kさん)

「利益を得るためには価格を高く設定しないといけないけれど、高すぎると買ってもらえない。そのバランスをとるのが難しかったです。ただ、当日は思ったよりも早く売り切れて、うれしかったです」(1年6組、Tさん)

「当日はオーダーされた順番通りに豚汁をお渡しできなかったときもありました。学園祭本番までにオペレーションを改善していきます。今回の経験を通して、笑顔や丁寧な対応が接客ではとても大切だと学びました」(1年6組、Yさん)

街なか学園祭に向けて、反省と意気込み

百縁市での出店・PR活動を終えた生徒たちは10月20日(月)、18日の振り返りや分析を行いました。その上で、改善点や街なか学園祭に向けた工夫について、以下のような話し合いをしたと振り返っています。

おばけカフェの看板を持つ男子生徒

「唐揚げチームとおばけカフェに分かれて、商品名をどうするかなど、具体的なことを話し合いました」(1年5組、Kさん)

「価格を50円値上げして量を3倍近くに増やすのがいいのではないかということを話し合いました」(1年6組、Tさん)

「改善点を見つけて、本番では同じミスを繰り返さないように、どうすればいいかをグループで話し合いました」(1年6組、Yさん)

「どうすれば顧客満足度を上げられるか」を考える姿からも、学びの成果が感じられます。

街なか学園祭に向けた準備と今後の展開

なお、街なか学園祭に向けた準備は、10月27日(月)5・6校時、11月10日(月)5・6校時にも行われます。

これら3回の授業では、百縁市での販売実績や収集したデータをもとに、引き続き分析と振り返りを行いながら、出店内容をさらにブラッシュアップしていく予定です。

百縁市の様子

生徒たちは実際の販売を通して得た気づきをもとに、より多くのお客さんに喜んでもらえる出店を目指して準備を進めています。

街なか学園祭本番に向けては、「高校に入って初めての街なか学園祭なので、お客さんに笑顔になってもらえるように頑張りたい」という意気込みを寄せてくれた生徒たち。

今回の百縁市出店を通して、生徒たちはビジネスの面白さやチームで協力してプロジェクトを進める大切さを実感した様子です。

地域の方々との交流を通じて得た経験を、街なか学園祭をはじめとする今後の実践的な学びにつなげていきます。