「第6回 SB Student Ambassador 九州ブロック大会」に参加

10月18日(土)、福岡大学 七隈キャンパスで開催された「第6回 SB Student Ambassador ブロック大会(九州大会)」に、地域活動の企画・運営を行う組織「まちLabo」の生徒12名が参加しました。本校は2022年・2023年にも本大会に挑戦しています。
本大会は、サステナビリティをテーマに地域や企業の未来を考える高校生向けプログラムです。九州各県から高校生が集い、大会テーマである「7県独自の地場の強みを活かした、魅力的な地域産業を考えよう」をもとに、互いに学びを深めました。
午前はACTA PLUS 代表取締役・橋本季和子氏による基調講演「ゴミを未来のスタンダードに。私たちがデザインする予想外の未来」を聴講しました。橋本氏は大量生産・大量消費の裏側で見過ごされがちな廃棄物に注目し、世界中の500名以上のアーティストと連携しながら、廃棄物をアートへと昇華させる事業に取り組まれています。
講演を通じて、生徒たちは「社会にとって厄介とされている廃棄物を、価値ある存在へと転換する発想力」が、サステナビリティの実現につながるという考え方に触れました。また、自分自身のルーツや強みを生かすことで、これまでにない新しい未来を創ることができるという橋本氏のお話は、多くの生徒に大きな刺激と気づきを与えました。
本校でも生徒会や地域活動の企画・運営を行う組織「まちLabo」が規格外野菜を活用したメニューを企画・開発するなど、 身近にある捨てられてしまうものの可能性を開く活動をしています。社会課題をクリエイティブな視点で捉え、自らの活動のヒントにしていく貴重な機会となりました。
他校の生徒とともにテーマ別に実践型ワーク

午後からはテーマごとに別れ、他校の生徒との混成チームでグループワークに取り組みました。テーマは以下の3つから選択されました。
・持続可能な観光
タイの成功事例を参考に、九州に観光客を呼び込むための商品や仕組みを考案。
・伝統と革新
廃業寸前だった130年続く老舗企業の復活ストーリーに触れ、伝統を次世代に託しながらアップデートしていくアイデアを検討。
・住まいと環境
「窓」からサステナビリティを考え、これからの家づくりと私たちの意識や行動のあり方を議論。
生徒たちは、模造紙や付箋を活用して意見を可視化しながら討議を進めました。多様な背景を持つ仲間とともに、より良い地域の未来について真剣に考える姿が印象的でした。

グループワーク後は、グループごとに5分間のプレゼンテーションを実施。限られた時間の中で自らの提案を整理し、分かりやすく伝える経験は、大きな成長の機会となりました。
ここで得られた知見や気づきをもとに、生徒たちは来月開催される「街なか学園祭」でもリーダーシップを発揮し、地域との協働や生徒の主体的な活動を通じて、地域課題の解決や商店街の活性化に寄与していきます。
SB Student Ambassador プログラムとは
「SB Student Ambassador プログラム」とは、国や職種、職業の枠を越えて5,000人以上がサステナビリティをテーマに議論する国内最大級のカンファレンス「サステナブル・ブランド国際会議(SB国際会議)」において、地域の高校生代表として意見を発表できる機会が用意されるプログラムです。
本プログラムの流れは以下の通りです。
全国9地域(全国ブロック2大会+地域ブロック7大会)で開催される「ブロック大会」にて、サステナビリティに取り組む企業やオピニオンリーダーの講演を聴講し、他校の高校生とグループワークやディスカッションを通じて課題解決型の対話を体験します。
ブロック大会参加後、論文または動画による選考を通過した高校生が、全国大会として開催されるSB国際会議に「Student Ambassador」として招待され、意見発信・プレゼンテーションの場を持ちます。
主催はサステナブル・ブランド ジャパン(Sinc)、共催に日本旅行が名を連ね、文部科学省や教育委員会等の後援も多数あります。
本プログラムを通じて、参加生徒はサステナビリティに関する最新の知見に触れ、同世代の仲間と議論を深め、自らの価値観を社会に発信する経験を得ることができます。さらに、選抜を経て全国のステージに立つことで、将来の進路や活動の可能性が広がる場にもなっています。
今後、論文選考会を通過したチームは、2026年2月に開催が予定される「第10回サステナブル・ブランド国際会議 2026 東京・丸の内」内で行われる全国大会に出場できます。続報は改めてお知らせいたします。


