まちLaboが「みんなの健幸・福祉のつどい」に出店 アスパラガスのスープを販売

まちLaboが「みんなの健幸・福祉のつどい」に出店した様子

飯塚高校の有志生徒で結成された、地域活動の企画・運営を行う組織「まちLabo」の生徒たちが10月13日(月・祝)、「みんなの健幸・福祉のつどい2025」に出店しました。

このイベントは、「健幸に関する情報提供や体験」や「障がいのある方・ない方の交流」を通して、楽しみながら福祉への理解を深めることを目的としています。飯塚市が掲げる“すべての人が健康でいきいきと暮らせるまち=健幸都市いいづか”の実現を目指し、飯塚市総合体育館などで開催されました。

まちLaboが「みんなの健幸・福祉のつどい」に出店した様子

生徒たちは、アスパラガスの根元部分を活用したスープを販売しました。アスパラガスの根元は、出荷時にサイズをそろえるために切り落とされる部分で、通常は食用として使われないものです。今回はその部分を丁寧に煮込み、素材のうまみを引き出したスープに仕上げました。

看板を持って宣伝する女子生徒

販売は、本校の地域活動のパートナーである飯塚市シルバー人材センターのブース内で行われ、ホットドッグとともに提供しました。目標としていた80杯を売り切ることができ、多くの来場者にフードロス削減の取り組みを伝える機会となりました。

「これまで生徒会で取り組んできたSocial iCampの活動をまちLaboでも引き継ぎ、フードロス削減や商店街の活性化に向けた実践を続けていきます」と、生徒たちは意気込みを語っています。

今回の出店やそのための準備期間を通じて、生徒たちは社会課題を自分ごととして捉え、解決に向けて協働する意義や大切さを学びました。

ここで得られた知見や気づきをもとに、生徒たちは来月開催される「街なか学園祭」でもリーダーシップを発揮し、地域との協働や生徒の主体的な活動を通じて、地域課題の解決や商店街の活性化に寄与していきます。

【関連記事】「街なか学園祭から始まった連携が線でつながり、シニアの張り合いと地域の活力をもたらしている」(シルバー人材センター常務理事 山上紀彦さん)

Social iCampの活動について

これまでは生徒会が、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本(※1)とSAPジャパン株式会社(※2)の支援を得た「Social iCamp」のプログラムに参加しながら、フードロス問題に取り組み、これまでもカカオの殻を活用したカカオティーのプロデュース、規格外野菜を活用した親子料理教室や調理販売、啓発活動などを行ってきました。

2025年6月からは、まちLaboが以下の活動のほか、Social iCampにも参加しています。

・土曜マルシェの企画及び運営
・飯塚高校がメンバーの一員として関わる産学連携のプロジェクト「アーティストレジデンス」(商店街にアーティストが滞在し、地域の魅力を発信する町おこしプロジェクト)への参加

※1:飯塚高校は2023年4月25日、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本と、全国の高校で初めての連携協定を締結しています。 
※2:CSR活動の一環としてデザインシンキングチームが協力 

▶飯塚高校のSDGsに関する取り組みについて詳しくはこちらから
▶飯塚高校のローカルな取り組みについて詳しくはこちらから