データから始まる地域共創型DX教育――フィジカル測定2年間の歩み

飯塚高校は2024年4月末、文部科学省よりDXハイスクール(※)指定を受け、ICTを活用した多様な授業を実施してきました。
(※)全国1,000校程度の高等学校をデジタル教育の拠点として、1校あたり1,000万円を上限にICTを活用した幅広い学びを推進するプログラム。情報や数学などのデジタル技術と理数分野の教科を重視している。令和7年度には「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール ※)」の「重点類型:グローバル型」に選出されました。重点類型:グローバル型は全国1,191の採択校のうち、20校のみが指定を受けています。
その取り組みの一環として、健康スポーツコースでは地域の小学校と連携し、データに基づくフィジカル測定を継続的に実施しています。
ここでは、2024年から続く約2年間の歩みを振り返ります。
校内でのフィジカル測定開始(2024年)
2024年5月には、サッカー部が導入している先端機器を活用し、生徒自身のフィジカル測定を実施。個別競技に役立つデータの収集・分析を進め、科学的根拠に基づいたトレーニング環境の構築を図りました。
さらに2024年9月には、その知見を地域へと広げる取り組みとして、本校系列の愛宕幼稚園と幼保連携を行う立岩小学校・片島小学校の1年生を対象に、飯塚体育館のアリーナで本格的な体力測定を実施しました。
測定には、飯塚高校サッカー部が日頃から取り入れている光電管を用いた科学的メソッドを活用。小学生の走力や瞬発力などを数値化し、取得データを分析しました。
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連携の深化(2025年9月)
その取り組みは翌2025年9月にも継続されました。
片島小学校の1年生は、飯塚高校と連携し飯塚市体育館にて、健康スポーツコースの生徒によるフィジカルトレーニング測定を実施。光電管を用いた30m走や左右の切り返し走など、本格的な走力測定を行いました。
この結果をもとに、高校生たちは子どもたちの体力向上につながる授業プログラムを検討。10月以降には、小学生とともに実践授業を行う取り組みへと発展しました。
測定だけで終わらせず、データを授業改善に生かす循環型の学びへと広がったのが、この年の特徴です。
実践の定着(2026年2月)

2026年2月4日には、再び片島小学校にてフィジカル測定を実施しました。継続的な取り組みにより、地域とともにデータを生かした教育モデルが着実に形になりつつあります。
高校生にとっては、データ分析力や指導力を磨く実践の場となり、小学生にとっては自らの身体を数値で理解し成長を実感する機会となっています。
DXハイスクールとしての取り組みは、校内のICT活用にとどまりません。地域と連携し、データを活用した学びを循環させてきたことが、本校のDX教育の歩みです。
飯塚高校は今後も、最新技術を取り入れながら、生徒一人ひとりのスキル向上を図るとともに、蓄積してきたデータや実践知を地域社会の中でさらに生かしていくことを目指しています。
学校で生まれた学びや成果を、地域の課題解決や価値創出へとつなげていきます。そうした新たな挑戦にも、少しずつ取り組んでいきます。
学びは校内で完結するものではなく、社会へと広がっていくもの。飯塚高校は、地域とともに未来をつくるDX教育をこれからも進化させてまいります。

