特進コースの生徒が「サイエンスキャッスルワールド2025」に参加【慶大・九大連携授業】

サイエンスキャッスル会場にて

飯塚高校 特進アカデミックコースの生徒が、2025年12月12日(金)〜14日(日)、慶應義塾大学・九州大学連携授業の一環として「サイエンスキャッスルワールド2025」に参加しました。

サイエンスキャッスルは、2012年に「研究者の登竜門」として誕生した中高生のための学会で、これまでにのべ15,000人以上の中高生が研究成果を発表してきました。社会で活躍する研究者と出会い、次世代研究者が巣立つ場として歩んできたこの大会は、今年で14年目を迎えます。本校は2024年度に「サイエンスキャッスル2024 大阪・関西大会」への参加経験があります。

そして2025年には、そのサイエンスキャッスルをさらに発展させた初の国際大会として「サイエンスキャッスルワールド2025」が開催されました。日本全国に加え、海外からも多数の研究発表が集まり、200件を超える演題が集結するポスター大交流会や企業・大学による実験教室、ワークショップなど、従来大会を大きく上回る規模と内容で実施されるなど、グローバルへと広がった学会となりました。

発表する生徒
発表する生徒

本校の生徒たちは、慶應義塾大学・九州大学連携授業で取り組んできた研究成果を発表し、国内外の参加者や研究コーチである大学院生・若手研究者から多くの助言を受けながら、自らの研究をさらに磨き上げる貴重な機会となりました。

各国の生徒と交流する機会も
各国の生徒と交流する機会も

最終日には、世界各国から集まった参加者との交流会が行われ、研究テーマや学習環境の違いについて意見を交わしました。

慶應義塾大学にて武田先生(右)と
慶應義塾大学にて武田先生(右)と

また、慶應義塾大学のキャンパスツアーにも参加し、大学の研究・教育の現場に直接触れることで、進路や将来像について考える大きな刺激を受けました。

本大会への参加を通して、生徒たちは知的探究心を一層高めるとともに、自らの研究成果を伝える力の重要性を実感し、次なる挑戦へとつながる学びを得ることができました。

今回は、2年生が研究成果の発表を行う出場者として、1年生が見学者として参加しました。それぞれが得た貴重な経験や感想を以下にご紹介します。

学会発表に挑戦した生徒たちの感想

飯塚高校の展示

「今回、私たちがサイエンスキャッスルに参加して感じたことは、大きくふたつあります。ひとつ目は、周囲のレベルの高さです。研究内容そのものの質が高いのはもちろんですが、どの発表からも『これだけは他には負けない』『自分はこれが好きだ』という強い思いが伝わってきました。

正直なところ、私はこれまでこのようなイベントにそれほど関心があるタイプではありませんでしたが、発表を聞いているうちに自然と引き込まれ、前のめりになって耳を傾けていました。これまでに経験したことのないほど、自分とのレベルの差を実感しました。

ふたつ目は、地域性の違いです。サイエンスキャッスルは福岡から離れた東京で開催され、同じ日本であっても、福岡では感じることのない地域性を実感することができました。普段あまり福岡を出ることのない私にとって、このようなイベントに参加しなければ得られなかった経験であり、とてもうれしく、大きな学びとなりました。

今回のサイエンスキャッスルで得た学びや感覚を、これからの学校生活や研究活動に生かしていけるよう、これからも頑張っていきたいと思います」(2年生・Tさん)

飯塚高校の展示

「私が1年生のときは、2年生(当時)の発表を見学する立場でしたが、今年は自分が発表する側となり、多くの高校生や先生方に私の研究発表を聞いていただくことができました。

約1年間取り組んできた研究について、たくさんのお褒めの言葉や貴重なアドバイスをいただき、研究をさらに発展させていけると感じています。

次は、6月に大阪で開催される『サイエンスキャッスルジャパン2026』を目標に、研究をより一層深めていきたいと考えています」(2年生・Mさん)

学会発表を見学した生徒の感想

サイエンスキャッスル会場

「飯塚高校の先輩方の発表や下準備から、たくさん学ぶことがありましたが、サイエンスキャッスルに参加して、私が知らないだけで、世界中にはこんなにも些細なことに注目して研究している学生がいるのだと実感しました。

この研修で一番心に残っているのは、海外の方と交流できたことです。興味や関心を持っているものが同じだというだけで、これほど活発に交流が生まれるとは思っていませんでした。言語の壁はまだまだありますが、お互いに興味を持っているからこそ実現した出会いだったと思います。

研修に参加していなければ出会うことのなかった方々とのつながりを大切にし、これからも交流を続けていきたいです。この研修で学んだことや人とのつながりを生かして、来年のサイエンスキャッスルでは、みんなを先導して頑張りたいと思います」(1年生・Kさん)

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慶應義塾大学・九州大学連携授業とは

飯塚高校では、2025年度より「慶應義塾大学・九州大学連携授業」を新たにスタートしました。本授業は、難関大学の教授陣から直接学ぶことができる貴重な学びの機会として、2023年度から継続して実施している連携授業を発展させたものです。

本校と九州大学(都市研究センター)は、2023年9月6日に連携協定を締結し、九州地域における国際水準のSTEM・サステナビリティ教育の推進および高大連携の強化を目的として、同年11月より九州大学連携授業を定期的に行ってきました。大学で行われている研究や学問の最前線に直接触れるこの取り組みは、生徒たちの学びへの意欲を大きく高めてきました。

慶應義塾大学にて武田先生(左)、篠原宣道先生(中央)と歓談する生徒たち
慶應義塾大学にて武田先生(左)、篠原宣道先生(中央)と歓談する生徒たち

その中で、本校の連携授業をご指導くださっていた、本校アカデミックアドバイザーで九州大学の武田秀太郎先生が、2025年度より慶應義塾大学へ転籍されたことをきっかけに、九州大学に加えて慶應義塾大学とも連携する新たな体制が実現しました。

新体制においては、九州大学大学院博士後期課程に在籍され、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科でも研究を行っておられる篠原宣道先生のご協力を得ながら、連携授業を実施しています。

これにより、これまでの九州大学連携授業を基盤としつつ、より多角的で高度な学術的視点を取り入れた「慶應義塾大学・九州大学連携授業」として、学びの幅が大きく広がりました。

飯塚高校では今後も、こうした難関大学との連携を通じて、生徒一人ひとりが研究の面白さや学問の奥深さに触れ、自らの将来を主体的に考える力を育む教育を推進してまいります。