生徒一人ひとりが第一志望へ進めるよう、本校では3年間を見通した進路指導を実施しています。大学進学から専門学校、就職まで幅広く対応し、生徒の可能性を最大限に引き出します。進路指導部だけでなく、各コースの教員や部活動の指導者が連携し、生徒一人ひとりの夢の実現を支えています。
3年間を見据えた体系的な進路指導
高校生活の早い段階から進路意識を高め、段階的に進路実現へと導きます。進路指導部では、1年から3年までの成長を見据えたロードマップを整備し、全学年で年3回の進路アンケートを実施。生徒一人ひとりの状況を把握しながら、きめ細かな指導を行っています。
【1年生】進路意識の形成
11月の進路講演会で将来を具体的に考えるきっかけをつくり、1月には全7コース横断の実力診断テストで自分の立ち位置を把握。3月の進路ガイダンスでは、2年生以降の進路選択に向けた準備を行います。自己理解を深め、将来を主体的に考える力を育てます。
【2年生】進路準備の本格化
1月〜3月には志望理由書指導を開始し、従来より約1年前倒しした早期対策を実施。オープンキャンパスへの参加を促進するとともに、進路ガイダンスや模試を通じて志望校への意識を高めます。
【3年生】進路実現
3年生の4月から担任面談、5月以降に保護者を交えた早期の進路三者面談を行い、本格的な受験シーズン突入前に生徒と家庭、学校で希望先の進路を確定していきます。同時に6月までに志望理由も作成し、総合型選抜・学校推薦型選抜の対策も進めます。一般選抜や就職試験にも対応した個別面接指導・小論文指導を行い、一人ひとりの第一志望合格へ向けて全力でサポートします。
志望理由書の前倒し指導と複数教員によるサポート体制
2025年度より、志望理由書対策を大幅に強化しました。入試における志望理由書の重要性が年々高まるなか、従来は3年生の夏頃だった対策開始を、2年生の1月〜3月に前倒し。約1年かけてじっくりと準備する体制に変更しました。
マイナビ提供の教材を活用し、QRコードによる映像学習で予習したうえで、4〜6月の全3回集中プログラムで志望理由書を書き上げます。志望理由書を早期に仕上げることで、小論文や面接の対策に十分な時間を確保できる点が大きな強みです。
志望理由書・面接・小論文のいずれも、複数の教員が連携して指導にあたります。まず担任が個別に対応し、そこから志望分野に応じた専門教員が加わります。
■志望理由書
担任 → 教科専門教員の添削 → コース専門教員の指導 → 進路指導部による総合チェック
■面接対策
担任による初期指導 → 志望分野に応じた教科専門教員(英語・社会・商学など)による個別指導 → 進路指導部による最終チェック
■小論文対策
国語科教員による一次対応 → 国語科かつ進路指導部所属の教員による最終レビュー
担任・教科教員・コース教員・進路指導部が連携し、生徒一人ひとりに最適な支援を提供します。

飯塚高校では、株式会社マイナビが出版している生徒向けワークブック『志望理由の組み立て方』を採用しています。本教材は、自己分析を「進路研究編」と「自己理解編」に分けて体系的に学べる点に特長があります。
また、書籍とワーク集の内容を補完する動画教材も用意されており、家庭学習や自宅課題にも活用できます。スマートフォンやタブレットからも視聴できるため、場所を選ばず効率的に学習を進めることが可能です。
本校では、こうした環境を通じて、生徒一人ひとりの進路実現を支援しています。
総合型選抜・学校推薦型選抜に強い指導体制
多様化する大学入試に対応した対策を実施しています。小論文は、志望理由が確定する6月以降に本格的に着手。体育祭終了直後から夏の早い時期にかけて集中的に取り組みます。
また、仮説・検証・考察をまとめたスライド作成と発表を通じ、九州管内で増加中の「探究型入試」に直結する成果物づくりにも取り組んでいます。こうした実践に加え、プレゼンテーション対策や個別の面接練習を組み合わせ、総合型選抜・推薦入試に強い指導体制を整えています。
また、指定校推薦においては、進学後のミスマッチを防ぐため、夏休み前に国語・英語の学力確認テストを実施。学力の底上げと並行して運用することで、生徒が安心して進学先で学び続けられるよう支援しています。

▲2年生を対象に志望理由作成に向けた講演会を実施。株式会社マイナビの方から1年間の進路スケジュールや志望理由書の作成に向けたポイントをレクチャー(令和8年3月16日)。
模試の即日分析とClassiで学力向上
模試やICTを活用し、データを活用した進路指導を行っています。
模試では、受験当日に自己採点を回収・集計するシステムを独自に構築。翌日には分野別の誤答傾向を特定し、データを教科担当に即時共有することで、弱点領域の指導を迅速化しています。模試結果を詳細に分析し、三者面談にも活用することで、一人ひとりに合った進路指導を実現しています。
また、学習支援ツール「Classi(クラッシー)」を本格稼働。ベネッセの模試・学力テストの結果に基づき、生徒一人ひとりに最適化された問題が、平常授業・長期休業中問わず毎日配信される仕組みです。
志望レベルに合わせた出題設定が可能で、国語・数学・英語の30分課題に取り組むことで着実な学力向上を図ります。クラスによっては達成率90%超を記録するなど、部活動と両立しながら学力を伸ばす環境が整っています。

飯塚高校では、国内最大級の学校教育向けICT学習支援プラットフォーム「Classi」を、令和5年度から導入しています。生徒の学習記録や動画学習、アンケート、学校と保護者間の連絡機能などを一元化し、個別最適な学びと教員の業務効率化を支援するクラウドサービスです。
本校では、ベネッセの模試・学力テストの結果をもとにした「ベネッセテスト成績連動課題」を、自宅学習として毎日30分実施しています。生徒一人ひとりの学習到達度に応じて課題が配信されるため、着実な学力向上につながる手段として有効に活用しています。
60超のブースが集まる進路ガイダンスと社会につながる学び
本校では、「進学か就職か」という二分法ではなく、社会との接点を重視した進路指導を行っています。高校段階から社会を知る機会を持つことが、進学・就職いずれの道を選ぶ場合にも大切だと考えています。
その中心的な取り組みが、1・2年生を対象に飯塚市総合体育館にて開催する大規模な進路ガイダンスです。2025年度開催時には、大学・短大・専門学校・企業をあわせて65ブースが出展。事前のワークシートによる調べ学習から、当日のブース訪問、事後の担任との振り返りまで、一連の学びとして設計しています。進学希望の生徒にも企業ブースの訪問を必須としているのが特徴で、大学入試でも「その先にどう社会で生きていくのか」が問われる時代に対応しています。保護者の参加も可能です。
本校には約2,000件の求人が寄せられており、西日本シティ銀行、日本郵便、JR九州といった企業のほか、製造・建設・物流・医療福祉など幅広い業種の企業への就職実績があります。知名度の高い企業に限らず、地域や産業を支える堅実な企業への就職も多く、生徒一人ひとりに合った選択肢を提供しています。

▲飯塚市総合体育館にて開催した1・2年生合同進路ガイダンスの様子。大学・短大・専門学校・企業あわせて65のブースを設け、保護者の方と一緒に見学できる形式を実施(令和8年3月10日)。
コースごとの特色ある学びとGLI教育が進路につながる
各コースの学びが、最終的に調査書や各種記録として蓄積され、進路実現へと直結します。コース教員も進路を意識した設計で取り組みを推進しており、コース主導の活動が進路指導と連動しています。
探求プロジェクト(特進コース)
■学術探究プロジェクト(特進アカデミックコース)
九州大学や慶應義塾大学、九州工業大学などとの大学連携授業で学術的な学びを深め、まとめた内容を学会等で発表
■国際探究プロジェクト(特進グローバルコース)
提携校の生徒たちとの交流をきっかけに留学や短期語学研修に挑戦
■ビジネス探究プロジェクト(特進探究実践コース)
大学・企業との連携や土曜マルシェなどの活動を踏まえ、探究型入試に直結するスライド制作・発表活動を推進
■公共探究プロジェクト(特進教育医療コース)
福岡県立大学や本校系列の愛宕幼稚園との連携で深い専門知識の習得や実習体験を実施
ネクストプロジェクト(総合学科)
■ネクストアスリートプロジェクト(健康スポーツコース)
DXデータを活用し、地域の小学校でのプロジェクト学習を実施
■ネクスト事業家プロジェクト(トータルライセンスコース)
商業系を中心に、検定資格の取得を推進。取得した資格を活用し、商業学校推薦入試にチャレンジ
■ネクストエンジニアプロジェクト(自動車エンジニアコース)
飯塚高校自動車専攻科との連携授業や企業の出前授業を通して職業観を獲得
■ネクストパティシエプロジェクト(製菓コース)
中村調理製菓専門学校などの専門学校と連携した学びや製菓店のパティシエの出前実習を体験
こうしたコースでの活動に加え、本校独自のGLI(Global・Local・Individual)教育が進路実現を支えています。留学プログラム、地域連携活動、探究学習など、GLI教育で行うさまざまな経験は、総合型選抜や学校推薦型選抜の志望理由書に直接生かすことができます。
合格者のなかにも、GLI教育の活動を軸に志望理由を語っている生徒が多く、「GLI教育での経験 → 志望理由書 → 合格」という流れが、本校の進路指導の大きな強みとなっています。
大学・外部パートナーとの連携で広がる学び
多くの大学と連携教育に関する協定を締結し、高校段階から大学の学びに触れることで、進学意欲と学問への理解を高めています。
主な連携大学:九州大学/福岡大学/九州工業大学/福岡県立大学/関西大学/慶應義塾大学/近畿大学 など
大学連携のほかにも、外部の教育機関・企業と連携し、進路指導の質を高めています。
■ZEN Study(N高グループで使用されている学習アプリ、ドワンゴが開発・運営)連携授業
探究プロジェクト(特進コース)と連携した学習プログラムを展開
■マイナビ
志望理由書対策の教材提供・集中プログラムの実施
■ライセンスアカデミー
大規模進路ガイダンスの運営実績
進路計画
飯塚高等学校 3年間の進路計画と年間スケジュール一覧
3年間の進路計画と年間スケジュール
自己理解から進路実現まで、段階的にサポート
GRADE 1 / テーマ
自己分析と社会の一員としての意識形成
自己理解の形成とともに、社会問題に目を向け社会のニーズと自己の適性を考える
GRADE 2 / テーマ
進路意識の醸成と勤労観・職業観の形成
自己の適性を吟味し、適切な進路選択に向けて具体的な情報を収集し、進路希望先を決定する
GRADE 3 / テーマ
第一志望への進路実現
進路希望の実現に向けてきめ細かい進路対策を受け、進路決定に結び付ける
