立岩獅子舞に参加|地域とともに舞い、伝統を学ぶ

立岩獅子舞の練習風景

飯塚高校の生徒11人が、10月10日(土)・11日(日)に行われた「立岩獅子舞」に参加しました。このうち4人が初参加。地域の方々と練習を重ね、演舞や演奏への挑戦、世代を超えた交流を通して、地域の伝統を身近に感じる機会となりました。

立岩獅子舞は、江戸時代中期に大分八幡宮の獅子舞の流れをくんで始まったとされ、五穀豊穣や無病息災、商売繁盛を祈願する伝統行事です。ゆったりと優雅に舞うのが特徴で、一時途絶えた時期を経て、昭和49年に地元有志による「立岩獅子舞同好会」の活動によって復活しました。以来、地域の人々の手で大切に受け継がれています。

本校からも例年、有志の生徒が参加しています。今年は9月27日(日)に熊野神社で新人紹介が行われ、翌28日(月)から10月9日(金)までの平日夜に練習を重ねました。

練習では、しゃがんだ姿勢や腕を上げた姿勢を保つことに苦戦する様子もありましたが、繰り返し取り組むうちに、きれいに舞えるようになっていきました。今年はタイからの留学生も練習を見学し、そのうち1人は実際に獅子舞の練習を体験しました。

「やるなら全力で、本気で楽しむ」ことを学んだ

本番

今回、初めて本番で舞手を務めたのは、眞子秀雅さん(2年)です。練習への参加経験はありましたが、本番への挑戦は初めて。「楽しそうだったから」と参加を決めた一方で、周りの人とうまく息を合わせて取り組めるか、気がかりな面もあったといいます。

練習で難しかったのは、動きを大きく見せること。地域の方とのやり取りでは、「やるなら全力で、本気で楽しむ」という言葉が心に残っているそうです。

本番で特に印象に残ったのは、一か所、動きを間違えてしまった場面でした。眞子さんは、そのときの気持ちを「悔しかった」と振り返ります。練習してきたことを本番で表現する難しさも、実際に舞手を務めたからこそ感じられた経験でした。

また、参加を通して「地域の人との関わり方が分かった」とも話します。一緒に練習し、本番に臨む経験を通して、地域の方々と関わりながら活動することへの理解を深めました。

初めての参加を通して、「何事にも積極的に」

今城大樹さん(1年)は、「先輩に誘われて面白そうだったから」と初めて参加しました。

演舞を覚える際には、周りの人の動きをよく見て、まねすることを意識しました。初めての経験の中で、自分も一緒に演舞できるよう、周囲から学びながら取り組んでいきました。

本番では、演舞に取り組む体力的な大変さも実感したといいます。それとともに印象に残ったのが、地域の方々と交流する楽しさでした。普段、地域の方と関わる機会が少なくなっていると感じていた今城さんにとって、一緒に活動する時間は貴重な経験となりました。

参加後には、「何事にも積極的に取り組んでいけばいいと思いました」と回答。先輩の誘いをきっかけに踏み出した一歩が、これからの挑戦への前向きな気持ちにつながっています。

地域の方々に学び、伝統をつなぐ

立岩獅子舞の練習風景

生徒たちの活動を見守った武下友学先生は、継続して参加する生徒の成長も感じたといいます。

2年目の参加となった八尋聖太さん(2年)については、地域の方々が昨年の活動を覚えてくださっていたこともあり、交流がさらに深まっていたと振り返ります。獅子舞の腕が上がっていたことにも驚いたそうです。

また、尾篭羅夢さんが教室でも演奏の練習に取り組む姿も印象に残っているといい、本番では地域の方々とともにきれいな音を奏でていたと話します。

本校が掲げる教育目標「GLI(Global・Local・Individual)」のうち、地域とのつながりを通して学ぶ「Local」。立岩獅子舞への参加も、その学びの一つです。地域の方々に教わり、ともに舞い、演奏する経験を通して、生徒たちは伝統を受け継ぐ一員として地域とのつながりを深めています。

ご指導くださった立岩獅子舞同好会をはじめ、地域の皆様に感謝申し上げます。今後も本校は、地域の方々との交流を大切にしながら、伝統や文化を次の世代へつなぐ活動に取り組んでまいります。