【卒業生インタビュー】明治大学 法学部 2年生 大園治慈さん(健康スポーツコース、2024年3月卒業)

大園治慈さん

明治大学 法学部 法律学科に現役合格を果たし、現在2年生の大園治慈さん(健康スポーツコース、2024年3月卒業)。飯塚高校サッカー部で活躍後、明治大学体育会サッカー部ではFWとして、いろいろな試合に出場しています。

明治大学体育会サッカー部といえば、関東大学サッカーリーグ1部(以下、関東リーグ)で幾度も優勝を重ね、2024年には無敗優勝という偉業を達成した国内トップクラスの名門校。インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)でも常に上位に名を連ねる常勝軍団として知られます。その一員として、新たな挑戦の日々を歩んでいます。

「サッカーだけでなく、人間としても大きく成長できる環境だと考えて明治を選びました」と語る大園さんは、福岡から東京へと拠点を移し、文武両道を体現しています。大学サッカー部での日々、そして飯塚高校で得たことについてお話を伺いました。

毎日の積み重ねが、未来の自分をつくる

大園治慈さん大学での練習風景

——大園さんには2024年度の合格者インタビューにもご登場いただきました(取材は2024年1月に実施)。強豪サッカー部のメンバーでありながら、学業も疎かにしない、文武両道の生活を送っていると思います。1日の過ごし方を教えてください。

寮生活をしていて、朝は5時に起きて朝練の準備をし、6時から約2時間の練習をします。9時開始の一限目から授業に出る日もあります。午後は授業が中心で、夜は18時半から食事、21時からは掃除と決まっています。

弊部の寮は学生が自分たちで運営しており、下級生が雑務などの日々の仕事を分担して行っています。サッカーと学業に集中できる環境で、規則正しい生活を送っています。

午後、授業があまり入っていない日には、身体のメンテナンスや友人との時間に充てるなど、オンとオフの切り替えも大切にしています。睡眠の質向上や身体の回復も、高校時代よりさらに意識高く取り組んでいます。

——1日1日を大切に積み上げて過ごしてこられたと思います。この一年を振り返ってどんなことを感じますか?

自分なりに努力を重ねて新人戦をはじめ、いくつかの試合には出場できたものの、関東リーグといったトップチームの公式戦にはまだ出場できていません。なかなか思うような結果が出ない悔しさを感じる日々ですが、そのなかで自分の課題と向き合い続けています。

自分の武器を磨いて、夢に近づく

大園治慈さん大学での練習風景

——全国のサッカー強豪校から集った部員で構成されているのが明治大学体育会サッカー部です。だからこそ、トップチームに上がる大変さは並大抵のものではないのでしょうね。一方で、ご自身の武器としてこれからもより生かしていきたい、と思うのはどんなことですか?

自分の武器は「走る力」だと思っています。昔から足が速い方だなとは気づいていましたが、飯塚高校時代に取り組んできたスピード系のトレーニングが、今の土台になっています。

中辻監督をはじめ、周囲の方々からも「そこが大園の強みだ」と言っていただいたことで、より意識するようになりました。明治に来てからは練習のレベルも一段と上がり、ここで自分の強みをどう生かすか、どう磨くかを考えるようになりました。

今は、いつでも力を発揮できるように、フィジカルとメンタルの両面から日々の準備を大切にしています。

——「準備が9割」という言葉もありますよね。体勢を万全に整えて臨むスタンスは素晴らしいと思いますし、お手本になる先輩も多そうな環境だと思いました。「こうなりたい」と思うような先輩がいれば教えてください。

すごいなと思う先輩はたくさんいます。僕が目指すプロの世界に行った方をひとり挙げるならば、明治の先輩で2025年シーズンからサンフレッチェ広島で活躍されている中村草太選手がいます。

初めてプレーを見たとき、圧倒的なスピードと得点力に衝撃を受けました。2023年度、2024年度の関東リーグでは2年連続で得点王とアシスト王を獲るような存在で、自分の武器を発揮し続ける姿に強く影響を受けています。

一生の仲間と監督からの教えに出会えたかけがえのない3年間

大園治慈さん大学での練習風景

——今シーズンのJリーグ開幕戦で途中出場して劇的な決勝ゴールを決めるなど、スーパールーキーとして注目される選手。そんなロールモデルのような方を輩出する環境で、将来の可能性を広げていますね。ここからは過去のお話を少しだけ聞かせてください。飯塚高校で3年間過ごして良かったことを教えてください。

いろいろな思い出があります。街なか学園祭では、飯塚市の商店街でサッカー部の一員としてパレードに参加しました。商店街の飲食店の方々が「応援してるよ」と食事をリーズナブルに提供してくださったことも。

シルバー人材センターの方々が公式戦の応援に来てくださることもありました。サッカー部として地域に関わる中で、「応援されている」という実感が強く残っていますし、勇気をいただいたと思っています。

——最後に、飯塚高校に興味のある中学生や保護者の方に向けて、メッセージをお願いします。

飯塚高校サッカー部での3年間は、自分を鍛えてくれた厳しい練習が今の大学生活にも生きていますし、一生の仲間にも出会えました。

監督から教わった「感謝の気持ちを持つ」「最後まで諦めずにやり抜く」「素直な心でいる」という在り方は、ずっと大事にしています。自分を初心に立ち返らせてくれる大切な教えだと思っています。あの3年間は、自分にとって一番大きな財産です。

目先の結果にとらわれず、日々の練習や生活を大切にすることが、3年後の成長や結果につながると思います。コツコツ積み重ねることで、選手としても人としても大きくなれるはずです。

——素敵なお話をありがとうございました!

今後も合格者インタビューを不定期で掲載していきますので、どうぞお楽しみに。

※記事内容は取材当時(2025年5月)のものです。
※大学生活に関する写真は大園さんよりご提供いただきました。

健康スポーツコースについて

「スポーツを通した人間教育」を掲げる健康スポーツコースは、野球部・男子サッカー部・陸上部・駅伝部・女子バレー部・柔道部など、強化指定部の部活動生のみで編成しているコースです。

「自分の強みを活かし、夢と希望を持った日本のリーダー育成」の理念をもとに、各部活動での目標達成や第一志望の進路決定率100%などを目標に日々の活動を行っています。

また、部活動だけではなく、学校生活では基礎学力や学習習慣の定着を図るために習熟度授業を実施し、学校行事では健康スポーツコースの生徒が中心となり運営をしています。

一人ひとりの取り組み次第で夢を実現できるコースです。

▶健康スポーツコースについて詳しくはこちらをご参照ください。