10月30日・1月20日実施「ノーチャイムデー」アンケート結果のご紹介

ノーチャイムデー

飯塚高校では、教育目標GLI(Global・Local・Individual)に基づき、生徒一人ひとりの主体性を育むための取り組みを行っています。

2025年10月30日(木)と2026年1月20日(火)の2日間、授業開始や終了を知らせるチャイムをあえて鳴らさず、生徒一人ひとりが自ら時間を確認し、判断し、行動することを目的とした「ノーチャイムデー」を実施しました。

チャイムに促されて動くのではなく、自分で時間を見つめ、判断し、行動すること。「今、何をすべきか」「どう動くのか」を自分自身に問いかけながら、一日を過ごす――。

ノーチャイムデーは、時間を管理する主体が「自分自身」であることを実感し、他者に流されるのではなく、自分の頭で考えて行動する力を育むことを目的に実施されました。

また、チャイムが鳴ることを前提とした日常を一度立ち止まって見直し、社会へとつながる準備としての責任感を育てる機会でもあります。

今回、実施後に行ったアンケートを通じて、そんな一日を過ごした生徒たちのリアルな声をお届けします。

8割超がチャイムなしでも主体的に行動できた

ノーチャイムデー実施後、生徒の受け止め方を把握するため、アンケートを行いました。

まず、チャイムが鳴らない環境の中で、どれほどの生徒が自ら時間を意識して行動できたのかを見てみると、83.7%の生徒が「時間通りに行動できた」「ややできた」と回答しました。平均値も4.40と高く、多くの生徒がチャイムに頼らずとも学校生活を成り立たせられたと感じていることが分かります。

また、ノーチャイムデーを通して、68.2%の生徒が「自分で時間を確認する機会が増えた」と回答しました。普段は無意識にチャイムに合わせて行動していた生徒たちが、「今は何時か」「次に何をすべきか」を自ら確認し、考える時間を持てたことがうかがえます。

一方で、「今後もノーチャイムデーを続けた方が良いか」という問いに対しては、賛成意見が35.7%にとどまり、意見が分かれる結果となりました。

この結果からは、主体的に行動できたという手応えと同時に、チャイムのない環境に戸惑いや難しさを感じた生徒が一定数いたことも読み取れます。

ノーチャイムデーは、「できた・できなかった」を問う取り組みではなく、自分で考えて動くとはどういうことかを体感する機会です。今回のアンケート結果には、生徒たちがその問いに向き合い、感じ取ったリアルな声が表れていました。

数字から見えた主体性の高まり

今回のアンケート結果からは、チャイムが鳴らない環境であっても、多くの生徒が時間を意識し、自ら行動できていたことが分かります。

行動そのものは学校生活として十分に成立し、生徒一人ひとりが「次に何をすべきか」を考えながら一日を過ごしていた様子が数字にも表れました。

また、自分で時間を確認する機会が増えたと感じた生徒が多かったことから、ノーチャイムデーが特別な一日ではなく、日常の行動を見つめ直すきっかけになっていたこともうかがえます。

一方で、今後も継続することについては意見が分かれ、主体的に行動することの難しさや、慣れない環境への戸惑いがあったことも示されました。

ノーチャイムデーは、最初から完成された仕組みを目指す取り組みではありません。生徒が試行錯誤しながら「自分で考えて動くとはどういうことか」を体感し、その経験を積み重ねていくための実践です。

本校では2025年度を通じて、「メイクアップデイ」やGLIウェア「フリーファッションウィーク」など、生徒一人ひとりが「自分で考え、選び、表現する」ことを大切にした取り組みを重ねてきました。ノーチャイムデーも、そうした一連の実践の延長線上にある取り組みです。

さまざまな経験を積み重ねる中で、生徒たちは「与えられた正解」ではなく、「自分なりの判断」を持って行動する力を育んできています。今回の結果は、その主体性が確実に育ちつつあることを示すひとつの表れだと考えています。

今後に向けて

本校では今回の結果を踏まえ、ノーチャイムデーの在り方や実施方法について検討を重ねながら、生徒一人ひとりが主体的に考え、判断し、行動できる環境づくりを進めていきます。

今後も生徒たちの主体性を育み、社会とのつながりを学ぶきっかけとなるイベントを計画・実施してまいります。