飯塚高校から世界へ。スタンフォード大学連携講座で学んだ4カ月【参加生徒インタビュー】

本校2年生の田中凛さん(特進グローバルコース)が、福岡県内の高校生を対象とした「第5回 Stanford e-Fukuokaプログラム」に参加しました。
米国スタンフォード大学と連携したこのプログラムで、田中さんは5月から9月までの約4カ月間、英語による講義や意見交換、TOEFLセミナー、プレゼンテーションなどに取り組みました。
全課程をやり遂げた田中さんに、英語での発表に挑んだ経験や、4カ月を通して感じた自分自身の変化、後輩へのメッセージを聞きました。
「私で大丈夫かな」という不安からのスタート
参加のきっかけは、先生からの紹介でした。先輩の体験談も聞き、世界トップクラスの大学、スタンフォード大学とつながって学べることや、他校の高校生と交流できることに魅力を感じたといいます。
「英語に関わる道に進みたいと思っていたので、英語力を伸ばせる機会にも惹かれました」
一方で、英検の取得級などをもとに県内から選ばれた生徒が参加するプログラムであることや、英語で授業を受けることには不安もありました。「スタンフォードという名前だけでハードルが高そうで、私なんかで大丈夫なのかなと思っていました」と、参加前の気持ちを振り返ります。
海を通じた世界とのつながりを、英語で発表
特に印象に残っているのは、最後のファイナルプレゼンテーションです。田中さんは、好きな「海」を切り口に、福岡とアジアの国々とのつながりや海洋ごみの問題を調べ、高校生に何ができるかを考えました。発表は3日間に分けて行われ、田中さんは最終日の9月20日に、30人あまりの聴衆を前に英語で約5分間発表しました。
「国内の問題はふだんから耳にしますが、地域の問題を世界とのつながりから考える機会はあまりなかったので、そこが一番難しかったです。自分の英語力で5分間話せるのかも不安でした」
準備では、他校の参加者と発表の進め方を相談し合いました。同じ学校の仲間のようにすぐ様子を聞ける環境ではなかったものの、声をかけ合いながら準備を進め、発表後には互いに感想を伝え合ったそうです。とても緊張したという本番を終えた田中さんは、そのやりとりを「とても楽しかった」と振り返ります。
講義には3回にわたってゲストスピーカーが登壇し、プレゼンテーション形式で行われたその講義は、田中さんにとって伝え方の手本にもなりました。ゲストの中には、世界各地の大学で学び、さまざまな国で活動してきた人もいました。
田中さんが特に心を動かされたのは、初めて訪れる国にも飛び込み、現地の人と親しくなって文化を分かち合う姿です。「相手に何かを教えるだけでなく、自分もその土地の文化を学んで、成長しているところが素敵だと思いました。私もそうなりたいです」と話します。
一歩踏み出した経験を、次の挑戦へ
プログラム中は、英語での質疑応答にも積極的に挑戦しました。先生や参加者から学びながら、以前よりスムーズに英語でコミュニケーションを取れるようになったと感じているそうです。
また、このプログラムには、TOEFLの対策セミナーと、セミナーの前後に行う2回のテストも組み込まれていました。田中さんにとってTOEFLは初めての挑戦で、受け慣れた英検とは形式が異なり、制限時間もあって、最初はとても緊張したといいます。それでも、セミナーで講師から解き方を一つひとつ丁寧に教わり、2回目のテストでは以前より取り組める手応えを感じたそうです。
「新しいことに挑戦するのは怖いと思っていました。でも、講義を通してその気持ちがどんどん小さくなっていきました」
1年生のときにはニュージーランドへの交換留学にも参加した田中さん。今回のプログラムに続く次の挑戦は、飯塚高校とタイのIBSインターキッズ・バイリンガルスクールとの交換留学です。10月にはタイからの留学生を受け入れ、来年2月には田中さん自身がタイを訪れる予定です。
「タイのことはまだあまり知らないので、事前に文化を学んでおきたいです。現地ではバディだけでなく、いろいろな人と仲良くなって、日常の文化にも触れたいと思います」
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挑戦を迷っている後輩へ
最後に、挑戦を迷っている後輩へ、こんな言葉を寄せてくれました。
「最初は怖いかもしれないけれど、一歩踏み出したら絶対に楽しいと思います。ふだんは関われないようなゲストスピーカーや大学の先生とも出会えます。やりきった後の達成感もすごく大きいので、ぜひ参加してみてほしいです」
先生から紹介された機会をつかみ、自分で調べて考えたことを英語で伝えきった田中さんの4カ月は、タイへの留学という次の一歩へとつながっています。
飯塚高校では、学外のプログラムへの参加や大学との連携授業、海外の学校との交換留学など、生徒が教室の外へ踏み出し、世界とつながる機会を大切にしています。これからも、生徒一人ひとりが自分の可能性を広げられるよう、挑戦の場を数多くつくっていきます。

