松元悠晴さん(3年)が「超異分野学会 大阪2026」でポスター発表|学園祭のPOSシステムを研究者・企業に紹介

松元悠晴さん

9月5日(土)、大阪市のATCホールで開催された「超異分野学会 大阪2026」(主催:株式会社リバネス)において、本校特進アカデミックコース3年の松元悠晴さんがポスター発表を行いました。

発表テーマは「学園祭におけるPOSシステムの開発と運用」です。今回は教員の引率がなく、松元さんは一人で会場に赴き、大学や企業の研究者が数多く発表するなかで自身の研究を紹介しました。

学園祭の会計を支えてきたPOSシステム

ポスター

松元さんが開発したのは、飯塚市の商店街を会場に開かれる本校の「街なか学園祭」で使われているPOSシステムです。手作業の会計で起きていたレジの混雑や集計ミス、終了後の精算作業の負担を減らそうと、生徒のiPadやPCからブラウザで利用できる仕組みをつくりました。

2024年度に自身のクラスで試験導入したのち改善を重ね、2025年度の学園祭では12クラスで運用され、2,366件の取引、約126万円の売上をトラブルなく処理しています。この取り組みは、今年3月に九州大学伊都キャンパスで開かれた「中高生探究フォーラム」で「ライフイズテック賞」を受賞しました。

システムは学園祭以外の場でも活用されており、本校の生徒組織「まちLabo」が企画・運営に協力する地域イベント「土曜マルシェ」(飯塚市内の商店街で奇数月に開催)でも運用されています。今回の発表では、7月の「土曜子どもマルシェ」までに集まった売上データを新たに加えたほか、UIも見直して操作性を高めるなど、受賞時の内容にさらに改良を加えました。

今回の学会では、九州工業大学情報工学部や慶應義塾大学・九州大学などとの連携授業で得た学びも踏まえながら、こうした研究の成果を分野の異なる参加者に向けて発表しました。

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分野も立場も異なる人たちとの対話

会場

超異分野学会は、研究者や大企業、町工場、ベンチャーなどが分野や業種の違いを越えて知識や技術を持ち寄り、新たな研究テーマや課題に共に取り組むための場です。

当日は学生や大学教授、企業の方々など、年代も立場もさまざまな人と話す機会があり、名刺交換も行いました。ほかの参加者が取り組む多様な分野の研究・探究に触れられたことも、松元さんにとって大きな収穫になったようです。

「発表を通して、自分だけでは気づくことのできなかった新たな視点からのアドバイスや感想をいただくことができました。特に、今回いただいた新しい視点からのアドバイスは、今後さらに研究・探究活動を進め、発展させていくうえで、大きな助けになると感じています」(松元さん)

大学との連携授業から広がった発表の機会

本校の生徒が超異分野学会での発表を目指すようになったのは2024年度、九州大学との連携授業がきっかけでした。本校と九州大学(都市研究センター)は2023年9月に連携協定を結び、同年11月から、本校アカデミックアドバイザーの武田秀太郎先生による連携授業を定期的に行ってきました。

2024年は台風の影響で学会への現地参加を見送ったものの、生徒たちはポスター制作などの準備を通して、研究をまとめ、伝える力を磨いています。

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2025年度には、武田先生が慶應義塾大学へ移られたことを機に、九州大学に加えて慶應義塾大学とも連携する「慶應義塾大学・九州大学連携授業」がスタートしました。九州大学大学院に在籍し、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科でも研究を行う篠原宣道先生の協力も得ながら、より多角的な視点で研究に取り組める体制が整っています。

2025年12月には、この連携授業の一環として、特進アカデミックコースの生徒が中高生のための学会「サイエンスキャッスルワールド2025」で研究成果を発表しました。

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大学の先生方の指導のもとで研究を深め、学外の場で発表し、さまざまな人から助言を受けてきた経験の積み重ねが、今回の松元さんの単独での学会参加にもつながっています。

発表と対話を重ねながら、これからも研究・探究を深めていく

松元悠晴さん

松元さんは、今回の学会が高校生活で最後の研究・探究発表になるだろうと話しています。

「これまでの高校生活では、研究や探究を行うだけでなく、その成果を発表し、多くの方と意見を交わすことで、自分たちの取り組みをさらに発展させていくことの大切さを学びました。

大学生になってからも、研究・探究活動に積極的に取り組み、その成果を発表する機会を大切にしていきたいです。そして、さまざまな人との意見交換を通して、新たな視点を取り入れながら、自分自身の研究・探究をさらに深め、発展させていきたいと思います」(松元さん)

学園祭の会計という身近な課題から始まった研究は、学校の外で多くの人の目に触れ、新たな助言を受けるところまで広がりました。会場で得た視点や人とのつながりを、松元さんはこれからの大学での研究・探究に生かしていくつもりです。

本校では、生徒が自ら見つけた問いを研究として形にし、学外などで発表して多様な人と意見を交わす経験を大切にしてきました。今後も大学との連携授業などを通じて、生徒一人ひとりの研究・探究を支え、その成果を社会に向けて発信する機会を広げてまいります。