「自分が持つものをフル活用して言語交流を楽しむ」私がタイ交換留学で学んだこと【特進アカデミックコース・三明勇斗さん】

タイ交換留学(特進アカデミックコース・三明勇斗さん)

飯塚高校ではさまざまな国・地域の高校との交換留学の機会を提供しています。提携する協定校は5ヶ国、9校あり、生徒一人ひとりの希望に寄り添った留学を叶えています。交換留学にかかる費用は、条件を満たせば主に往復航空券の代金のみで済むのも魅力です。

2025年1月、タイIBSインターキッズ・バイリンガルスクールに交換留学し、1〜2月には日本でホストを務めた2年2組(特進アカデミックコース)の三明勇斗さんに、留学時の経験やそこで得た学びについてお話を伺いました。

タイならではのアクティビティを楽しんだ日々

タイでのアクティビティ

1年生2名、2年生5名の計7名でタイ・IBSインターキッズ・バイリンガルスクールに留学しました。渡航自体が初めてのメンバーが多かったのに加え、引率の先生がいないという状況で、最初のうちは不安を感じている人が多い印象でした。

私自身は2024年夏、ベトナムに留学しています。その経験を生かし、リーダーとして皆を引っ張ることを意識しました。

タイでは日本とは違い、積極的なコミュニケーションが求められる場面が多く、歓迎セレモニーではダンスを披露したり、自己紹介をしたりしました。私は慣れないこの機会を前向きにとらえ、場を盛り上げたり、雰囲気を和ませたりするよう心がけながら、積極的に交流しました。

滞在中は体育祭の練習に参加し、現地の小学生や中学生とも協力して、本番では最高な体育祭をつくりあげることができたと思います。また、伝統楽器の演奏やトムヤムクンの調理体験、ムエタイのレッスンなど、日本ではなかなかできない経験もできました。

学校生活では、売店で友人とアイスや飲み物を買ったり、朝のミニゲームを楽しんだりと、日常の小さな出来事も忘れられない思い出になりました。

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ネイティブとの会話機会を増やし、多様な発音に慣れていきたい

ホストファミリーとの時間も特別なものでした。ほぼ毎日外食に連れて行ってもらい、いろいろな料理を楽しませてもらいました。

このほかにも、大型ショッピングモールでスイーツを食べたり、ワット・アルン、ワット・プラケオなどの有名な寺院を訪れたりしました。ローカル運河をボートで渡ったのも、印象深い思い出です。

タイ交換留学中の1コマ

現地では日本語を使う機会がなく、英語での会話が求められる環境でした。その中で、ジェスチャーや表情を用いながら話すことが、コミュニケーションを円滑にする効果的な方法だと気づきました。そうすることで、相手も私が伝えようとする姿勢を理解し、よりスムーズに意思疎通ができるようになったと思います。

また、頻繁に使われる表現や単語を実践的に学ぶ中で、時間が経つにつれて相手の言っていることを次第に理解できるようになりました。

一方で、バディのお父さんの発音を正確に聞き取るのが少し難しく、会話に苦労する場面もありました。この経験から、人によって発音に差があるため、ネイティブとの会話機会を積極的に設け、多様な発音に慣れ親しむことが重要だと実感しました。

留学生が日本で楽しく、安心して過ごせる工夫を重ねた

ホストファミリーとして

タイでの素晴らしい経験を経て、帰国後はホストファミリーとして留学生を迎える側になりました。留学生も私たちと同じように、母国を離れる不安や緊張感を抱えているだろうと思い、できるだけ笑顔を絶やさず接することを意識しました。

タイで過ごした際、私には個室があてがわれました。そのおかげでリラックスして過ごせた経験を踏まえ、私の家でも留学生が少しでも安らげるよう、ひとり部屋を準備しました。

また、ホストファミリー同士で話し合い、観光や食事の計画を立て、日本での日々を最大限楽しんでもらえるようにしました。滞在中に誕生日を迎える留学生に向けては、飲食店を予約し、バースデーケーキを用意してお祝いするなど、喜んでもらえるよう工夫しました。

留学生たちとは英語でジョークを言い合うほど親しくなり、異文化交流の楽しさを改めて実感しました。自分の考えを思うように伝えられなくても、知っている言葉を工夫して組み合わせて伝えようとする姿勢が、言語交流においてとても重要であることを学びました。

少ない金銭的負担で留学が叶う

ホストファミリーとして

飯塚高校には、協定校と提携した交換留学プログラムがあり、海外で貴重な学びを得ることができます。一般的な留学と比べて金銭的負担が抑えられている点で、英語の成績が一定程度であれば、参加のハードルが低いのも魅力です。

また、交換留学の形をとることで、互いの文化を学び、助け合う関係を築くことができます。異文化の中での生活は、自分自身を成長させる絶好の機会となり、留学を終えてからも海外への興味がさらに深まります。

もし、少しでも興味があるなら、飯塚高校の交換留学プログラムに挑戦してみてください。海外での経験は、可能性を広げるきっかけになりますし、世界各地に友達や仲間ができます。

留学後は「また行きたい」「海外についてもっと知りたい」といった気持ちが芽生え、人生を前進させる気づきを得られ、成長を実感できるはずです!

飯塚高校のグローバル教育について

本校はグローバル教育に力を入れています。

ニュージーランド(ワイヌイオマタ高校、ランギオラハイスクール)のほか、韓国(釜山観光高校)、タイ(IBS)、中国(第十六中学校)、カナダ(ヴィクトリア高校)などに協定校を持ち、短期交換留学などの交流機会を持っています。

そのほか、ドイツやアメリカ、ベトナムなどの多様な国々からも留学生を受け入れ、グローバル教育に関する幅広い機会を提供しています。

授業を含む日常はもちろん、体育祭や学園祭の海外協定校関連の演目などでも、国際交流を積極的に行い、GLI(※)全体の取り組みを通して、次世代を担う人材育成に努めています。

※Global(グローバル)・Local(地域)・Individual(個性)

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