まちLaboが岡林まゆみさんの「ストーリーライン」ワークショップに参加【アーティストレジデンス】

まちLaboが岡林まゆみさんの「ストーリーライン」ワークショップに参加

飯塚高校が参画する「商店街アーティストレジデンス」プロジェクトとして、アーティスト・岡林まゆみさんによるワークショップ「ストーリーライン〜みんなでつながる絵のリレー〜」が、5月14日(木)に実施されました。

アーティストレジデンスは、新進気鋭のアーティストが地域に滞在しながら創作活動や交流を行い、文化芸術を通じた地域活性化を目指す産学官連携プロジェクトです。

本プロジェクトは、飯塚市商店街で2022年より「街なか学園祭」を開催してきた本校と、飯塚市シルバー人材センター「とまり木」が商店街活性化のために企画したものです。東京藝術大学関係者の支援を受け、飯塚商店街や中心市街地に縁のある企業も加わり、2025年度に始動しました。

数か月ごとに招かれるアーティストが約1か月間滞在し、アートの力で飯塚市商店街を活性化させるこのプロジェクトには、インバウンドをはじめとする地域活性化の効果も期待されています。生徒たちは、プロのアーティストとの対話や体験を通じて、創造力や表現力を育んでいます。

岡林まゆみさんの説明を聞く生徒たち
岡林まゆみさんの説明を聞く生徒たち

今回ワークショップを行った岡林まゆみさんは、ベルリンを拠点に活動する現代美術家です。1995年に京都精華大学デザイン科を卒業後、1997年から2004年までドイツのデュッセルドルフアカデミーで美術を学び、修士号を取得しました。

岡林まゆみさんの説明を聞く生徒たち

岡林さんは、時の経過によって消えるものと残るもの、根を張るものと枝のように広がるものの関係を探求しながら制作を続けています。自然の形から生まれる線や層を通して、身体の感覚や記憶の痕跡を表現。作品は空間に立ち上がる有機的な形を取り、その場にいる人と作品、そして作者の間に、目に見えるものと見えないもののつながりを生み出します。

今回のワークショップ「ストーリーライン〜みんなでつながる絵のリレー〜」は、1枚の紙の上に物語を描きつないでいくアートです。人から人へとイメージが渡るたびに絵は変化し、思いがけない物語が生まれていきます。

絵を描きつないでいく生徒たち
絵を描きつないでいく生徒たち

この日も、飯塚高校で地域活動の企画・運営を行う組織「まちLabo」の生徒たちが参加。岡林さんのレクチャーを受けながら、前の人が描いた線や形をよく見て、そこからイメージを膨らませ、自分なりの表現を加えていきました。

「ストーリーライン」は、絵の上手さを競うものではありません。誰かが描いたものを受け取り、そこに自分の想像を重ね、次の人へとつないでいく創作活動です。生徒たちは、偶然の展開や予想外の物語が生まれる面白さを体験しました。

思い思いに絵を描く生徒たち
思い思いに絵を描く生徒たち

1枚の紙の上で、線や色、形が少しずつ重なり合っていく様子は、まさに人と人との対話のようでもあります。自分だけでは思いつかない発想に出会いながら、生徒たちは、他者の表現を受け取り、次につなげることの楽しさを味わっていました。

作品づくりを通じて、一人ひとりが想像力を発揮するだけでなく、誰かの表現と真剣に向き合う貴重な機会となりました。

「手」で表現する生徒たちも
「手」で表現する生徒たちも

ワークショップに参加した生徒の声

「他の人が書いた絵から物語や続きを考えるのが面白かったです」(3年2組、進琉唯さん)

「個性を発揮できた感覚があり、楽しかったです」(2年2組、眞子秀雅さん)

地域と芸術を結ぶアーティストレジデンスは、生徒たちに新たな学びと気づきをもたらしています。飯塚高校では、今後もこうした取り組みを通じて、地域社会と連携した教育活動を推進してまいります。

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産学官連携の商店街アーティストレジデンスプロジェクトに関して、今後の展開についても随時ご報告いたします。

まちLaboとは

「まちLabo」は、本校の教育目標GLI(Global・Local・Individual)に基づき、地域活動を生徒主体で企画・運営する団体です。

2025年度から本格的に活動をスタートし、現在は本校の地域連携活動を担う団体として、本町商店街・東町商店街をはじめとする飯塚市の地域の方々と連携しながら、商店街の活性化やSDGsにつながるテーマに取り組んでいます。

土曜マルシェに参加された麻生看護大学校の皆様とともに
土曜マルシェに参加された麻生看護大学校の皆様とともに

2026年5月は、前出のアーティストレジデンスへの参加のほか、合宿、土曜マルシェの企画・運営、はじめてのおつかい(子ども向け買い物体験事業)補助など、幅広い活動に取り組みました。

大型連休中の合宿の様子
大型連休中の合宿の様子

まちLaboは、こうした地域連携をさらに深め、生徒が主体的に地域活動へ関わる機会を持ち、企画力や運営力を高めることを目的に結成されました。

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発足後、活動を重ねる中で地域とのつながりも広がり、2025年7月からは土曜マルシェの企画・運営にも継続的に協力しています。さらに、これまでの経験を2025年11月の学園祭にも生かし、イベントを成功へとつなげました。

これらの取り組みを通じて、生徒たちは実践的にイベント運営のノウハウを学び、将来的には地域イベントでリーダーシップを発揮できる人材へと成長することを目指しています。

▶「まちLabo」について詳しくはこちらを参照ください。