大学生の議論から学び、全国中高教育模擬国連大会へ。北九州市立大で前期会議を見学

全国模擬国連協会九州支部の前期会議を見学

飯塚高校では、グローバル教育の一環として、生徒の国際的な視野を広げ、協働性や主体的な課題解決能力を育むことを目的に、全国中高教育模擬国連大会への参加を続けています。

7月12日(日)には、8月の全国大会に参加する生徒と、次年度の参加を見据えた生徒の計4名が北九州市立大学を訪れ、全国模擬国連協会九州支部の前期会議を見学しました。大学生による本格的な議論や交渉を間近で見て、大会本番に向けた準備を深めるとともに、高校の教室を越えた学びに触れる機会となりました。

今回参加したのは、昨年度の模擬国連大会を経験した2年生2名と、初めて模擬国連に触れる1年生・3年生各1名です。8月に開催される「第10回全国中高教育模擬国連大会」を前に、実際の会議の雰囲気や進め方を体感し、これからの準備をより充実させることを目的に見学しました。

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大学生による本格的な議論を間近で見学

今回見学した前期会議で扱われていた議題は、「ワシントン南極会議における『南極条約』の策定」です。

1959年に開かれたワシントン南極会議を再現し、参加者一人ひとりが各国の大使となって、「自分が当時の大使だったら、どのように交渉を進めるか」を考えながら議論していました。

現在の国際社会が抱える問題を扱う高校生の模擬国連とは、議題の設定や議論の進め方に違いがあります。昨年度の大会を経験した2年生も、高校生の大会との違いを意識しながら、大学生による議論の進め方や交渉の組み立てに注目していたようです。

会議の合間には、進行役を務める大学生が本校の生徒たちに声をかけ、模擬国連に取り組むうえでのアドバイスをしてくださいました。

2名の大学生から共通して伝えられたのは、「担当する国への理解を深めることが何よりも大切」ということです。

会場には、議題に関する専門書を持参している大学生の姿もありました。生徒たちは、議論を支える知識の深さや事前のリサーチ量に驚くとともに、自国の歴史や立場、国益を十分に理解することが、より深い議論や説得力のある交渉につながることを実感しました。

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見学で得た気づきを、本番の準備へ

引率した教員によると、今回の見学を通して、生徒たちの大会準備への意欲も一段と高まったようです。

本校の生徒たちが8月の模擬国連大会で取り組む議題は、「国際刑事裁判所改革」です。

すでに事前提出書類の作成を終えていますが、限られた準備期間の中で議題書を自分たちで読み込み、ペアで意見を交わしながら、担当国の立場や政策をまとめる姿が見られました。大学生の議論を間近で見た経験が、自分たちに必要な準備を具体的に考えるきっかけになっています。

模擬国連では、各国の大使という立場から国際的な課題について調べ、担当国の考えを踏まえて他国との議論や交渉に臨みます。大会を運営する全国中高教育模擬国連研究会は、模擬国連を、国際理解や情報収集力、交渉力などを養うための学習方法と位置づけています。

議題書を読み込み、担当国について調べ、ペアで考えをまとめる本番までの準備も、その学びの大切な一部です。生徒たちは今回の見学で、準備の深さが議論や交渉の質につながることを実感しました。これからさらにリサーチと対話を重ね、自分たちなりの政策を形にしていきます。

「第10回全国中高教育模擬国連大会」は、8月8日(土)・9日(日)に東京で開催されます。

大学生から学んだ「担当国への理解を深めること」の大切さを胸に、生徒たちはさらにリサーチと対話を重ねていきます。教室で積み重ねてきた準備と、今回の見学で得た気づきを携え、全国の高校生との議論に挑みます。