飯塚高校×九州工業大学 情報工学部との連携授業 第1回を実施【特進コース】

飯塚高校 特進コースでは4月22日(火)、九州工業大学 情報工学部 飯塚キャンパスにて、令和7年度 九州工業大学連携授業 第1回を行いました。
同授業は「情報I」を対象に、九州工業大学 情報工学部(以下、九工大)と連携して、情報Iの範囲を超えるデータ分析やシミュレーションなどの高度な手法も学びながら探究学習を行う特別授業です。
2024年度、試験的に実施した同連携授業(1年1組が対象)では、九工大の教授たちがそれぞれのデータ活用や分析手法等について講義をし、生徒たちは校内外で収集したデータの分析・プレゼンテーションに取り組んできました。
データサイエンスを深める学びの場

今回は1・2年生の1組(いずれも特進混成選抜クラス)が合同で受講し、1時間目は全員を対象に連携授業のオリエンテーションと、教授たちの研究内容について紹介を受けました。
2時間目は2年生のみ参加し、今年度の「総合的な探究の時間」を用いてどのような探究活動ができるかに関してアイデア出しを行いました。

第2回目以降は、前年度に引き続き、1年1組の生徒にはデータサイエンスを主題とした連携授業を不定期で実施します。
2年目となる2年1組の生徒に対しては、同連携授業を継続的に実施します。各自のテーマに基づき、教授たちからデータサイエンスの観点で助言を受けながら探究を進めていきます。
得られた成果はオープンキャンパスやサイエンスモール、街なか学園祭など校内外での中間発表を経て、2026年3月の九工大の中高生課題研究発表会で最終発表をする予定です。
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生徒たちの感想は

ここでは生徒たちから九工大の教授たちへ向けて書いた感想レポートから、1名のコメントをご紹介します。
AIと物体検知の活用で、未来志向の研究を進めていきたい
「九州工業大学の授業を受けて、大学の先生方が研究している内容など、普段の学校生活では学習できないような技術や知識を学ぶことができ、自分の視野が広がったように感じます。
今後1年間を通して、自分が興味のある分野から課題を見つけ、大学の先生方に助けていただきながら研究していき、サイエンスモールや3月の九州工業大学での中高生課題研究発表会での発表など、さまざまな場所で自分の研究の成果を発表していきたいです。
私は昨年自分でPOSシステムを開発しました.今年はPOSシステムをさらに改善していくだけではなく、新たにAIと物体検知を活用して、新たなシステムを開発していきます。
この1年間は積極的に学習し、研究しながら、課題発見力・問題解決力などの力を身に付けていきます。そしてこの過程で得た知識や力を、実社会の課題解決や自分の将来に活用できたらいいと思います」。
飯塚高校のデジタル教育
本校は2024年4月末、文部科学省よりDXハイスクール(※)指定を受け、ICTを活用した多様な授業を実施しています。
(※)全国1,000校程度の高等学校をデジタル教育の拠点として、1校あたり1,000万円を上限にICTを活用した幅広い学びを推進するプログラム。情報や数学などのデジタル技術と理数分野の教科を重視している。
デジタルやAI(人工知能)技術が進化し続ける中、世界で活躍できる人材を育成していくには、早いうちからのデジタル教育は必須といえます。
今後も高度な情報テクノロジーを最大限に活用し、情報や数学を中心に文理横断的・探究的な学びの機会を生徒たちに提供し、デジタル視点を持った人材の輩出に貢献します。