製菓コースから、管理栄養士を目指す大学へ|中村学園大学 永井天美さん【卒業生インタビュー】

中村学園大学 永井天美さん

飯塚高校の製菓コース(現 ネクストパティシエプロジェクト)を卒業し、中村学園大学 栄養科学部 栄養科学科で学ぶ永井天美さん(令和7年度卒業/鞍手町立鞍手中学校出身)。大学では、管理栄養士の国家資格と家庭科の教員免許の取得を目指し、調理実習から人体や細胞に関する実験まで、食と健康について幅広く学んでいます。

中学生の頃から管理栄養士に関心を持ち、高校入学時には志望大学を決めていた永井さん。製菓コースでお菓子づくりを学びながら、生徒会活動や3年間の皆勤、早くからの受験対策を積み重ね、希望する進路を実現しました。

製菓で深めた食への関心は、大学での栄養の学びへ、そして管理栄養士、家庭科教員、自分の店を持つという未来へと広がっています。製菓コースで得た経験を大学でどう生かしているのか、先生方と歩んだ受験までの道のり、将来の夢について聞きました。

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製菓で育んだ関心を、食と健康の学びへ

——まず、大学ではどのようなことを学んでいますか。

管理栄養士の資格取得に向けて、食や栄養について幅広く学んでいます。1年次は座学が中心ですが、調理実習のほか、細胞を顕微鏡で観察する実験やラットの解剖などもあります。細胞と栄養成分との関わりについて学ぶなど、医療分野に近い内容にも触れています。

——調理から実験まで幅広いですね。特に「楽しい」と感じる授業は何ですか?

調理実習でつくったメニュー
調理実習でつくったメニュー

調理実習です。飯塚高校では製菓コースで、お菓子づくりを中心に学んでいました。大学では料理も扱うため、高校とはまた違う発見があります。班の仲間と一緒につくりながら学ぶ時間が楽しいです。

——製菓の経験が、今の学びにもつながっているのですね。大学で学ぶ環境はいかがですか。

同じ学科には、管理栄養士など共通の目標を持つ学生がたくさんいます。勉強で分からないことがあっても教え合いやすく、気持ちが通じ合う仲間と過ごせることがうれしいです。同じ分野を目指す人が集まる大学ならではの心強さを感じています。

管理栄養士と家庭科教員。身近な先生を通して知った、二つの資格を目指す道

——同じ目標を持つ仲間に囲まれているのですね。管理栄養士を目指したきっかけを教えてください。

私が中学生の頃、姉が進学する大学を選んでいて、自宅には大学のパンフレットがよく届いていました。その一つを何気なく読んだことがきっかけです。そこで初めて管理栄養士という職業を知り、「いいな」と思いました。そのときに見たのが、中村学園大学のパンフレットだったと思います。

——中学時代から中村学園大学を知っていた中で、高校入学後、志望はどう固まっていきましたか。

製菓の専門教科を担当してくださった新垣博文先生が、管理栄養士の資格を持つ中村学園大学の卒業生だと知りました。先生は家庭科の教員免許も持ち、学校で教えていらっしゃいます。その姿を見て、私も管理栄養士と教員免許の両方を取りたいと思うようになり、中村学園大学を目指す気持ちが固まりました。

——二つの資格を目指せるところのほか、どのような点に魅力を感じましたか。

管理栄養士と家庭科の教員免許の両方を目指せる大学が限られていることが、大きな理由でした。それに加え、先生方のサポートが手厚く、1年次から国家試験対策が始まることにも魅力を感じました。試験を迎える学年になってから集中的に取り組むのではなく、早い段階から少しずつ知識と力を身につけていける環境が、自分に合っていると思いました。

3年間皆勤。生徒会で育てた、一歩を踏み出す力

——早くから目標が決まっていた中で、高校生活では何を意識しましたか。

1年生の頃から中村学園大学へ進みたいと考えていたので、まずは「遅刻・欠席・早退をしない」と決め、3年間皆勤を達成しました。製菓の授業にも積極的に取り組み、できることを一つずつ頑張ろうと考えていました。

——3年間皆勤を達成しながら、生徒会にも所属していました。どのような活動に取り組み、その経験を通してどんな変化がありましたか。

1年生の後期から生徒会に入り、最初は風紀委員の副委員長とSNS係を担当しました。SNS係では、Instagramの更新や動画の撮影・編集に力を入れました。2年生の後期から3年生の前期までは学習委員長を務め、全校生徒へのアンケートをもとに、著名人を招く企画も考えました。

中学生の頃は、それほど積極的なタイプではありませんでしたが、生徒会活動を通して少しずつ自分の意見を言えるようになりました。飯塚高校に入ってからは、自分で考えて行動することも得意になったと思います。

苦手な英語も、特殊な小論文も。先生方と積み重ねた受験対策

——製菓の専門科目に取り組みながら、大学進学に向けてどのような試験に臨みましたか。

私が受験した推薦入試では、小論文、国語、英語の学力試験と、点数化される調査書がありました。当時の製菓コースは専門的な授業が中心だったため、特に得意ではなかった英語は、先生方に相談しながら力をつけていきました。

——なかでも苦手だった英語は、どう対策したのでしょうか。

3年生の夏頃、小山貴大先生に「指導していただけませんか」とお願いしました。授業の中に入試に関係する内容を取り入れていただいたほか、朝や放課後には過去問を解き、解説していただきました。小山先生が作ってくださったプリントと動画で基礎を学び、単語帳にも繰り返し取り組みました。試験当日は手応えがあまりありませんでしたが、問題を解きながら「あ、この文法は教えてもらった」「この単語は覚えた」と気づけたことがうれしかったです。

——小論文はどうでしたか。

中村学園大学の小論文は、グラフや図を読み取り、栄養の知識も使って80字や120字にまとめる問題のほか、計算問題も出題される特殊な形式でした。新垣先生に指導をお願いし、10年分以上の過去問を何度も解きました。1年生の後期から2年生の途中頃まで、文章を要約する課題にも取り組んでいたので、早くから積み上げてきたことが土台になりました。

——前倒しでコツコツと準備をしてきた成果が実ったのですね。試験当日はどうでしたか。

小論文が例年と違う傾向で、計算問題も多く、すべて埋められませんでした。落ち込んで新垣先生に連絡すると、「みんな初めて見る問題だから大丈夫。これまで対策してきたんだから、なんとかなる」と声をかけてくださいました。その言葉でほっとして、気持ちを切り替えて次の面接に臨むことができました。

製菓と栄養の学びを生かし、いつか自分の店を

——自身の努力の積み重ねと先生方のサポートで合格をつかみました。大学では、これから何に挑戦していきたいですか。

管理栄養士国家試験に向けて、勉強を続けていきたいです。家庭科の教員免許も目指しているので、将来は飯塚高校に教育実習で戻り、良い実習ができるように力をつけたいと思っています。管理栄養士と教職の両方を学びながら、自分に合う進路を見つけていきたいです。

——二つの資格を目指す先に、思い描いている夢はありますか。

一番の夢は、自分のお店を持つことです。カフェのような形で、お菓子を提供できたらと考えています。製菓コースで学んだお菓子づくりを軸に、大学で身につける栄養の知識も生かしていきたいです。学びを重ねながら、夢を少しずつ具体的にしていきたいと思っています。

——製菓と栄養の学びが、将来の店へつながっていくのですね。最後に、中学生や保護者へメッセージをお願いします。

製菓コースでは専門的な学びを深めながら、大学進学も目指せます。私は製菓の専門科目で学んだことを、大学での栄養の学びにつなげています。製菓の学びを将来に生かしながら、進学の可能性も広げたい人にとって、良い環境だと思います。

飯塚高校にはグローバル、ローカルな活動、スポーツなど、さまざまな挑戦の機会があります。先生方も前向きに背中を押してくださるので、自分が「やりたい」と思ったことに一歩踏み出しやすい学校です。

3年間を振り返ると、「飯塚高校で良かった」と思います。行きたい大学や目標が決まっている人は、1、2年生のうちから少しずつ準備を始めてみてください。早くから積み重ねたことが、きっと自分の力になります。

——素敵なお話をありがとうございました。

今後も卒業生インタビューを順次掲載していきますので、ぜひご覧ください。


令和8年度、「ネクストパティシエプロジェクト」がスタート

飯塚高校総合学科の製菓コースは、令和8年度から「ネクストパティシエプロジェクト」として新しく生まれ変わりました。お菓子づくりの楽しさを大切にしながら、本格的な製菓設備を使って基礎から学び、飯塚市での地域活動や商品開発にも取り組みます。

簿記やビジネスマナー、大学入試対策など、将来に役立つ科目も選択できます。さらに、ほかの「ネクストプロジェクト」の授業も選べるため、お菓子づくりを軸にしながら、大学進学や製菓専門学校への進学、就職など、一人ひとりの希望に合わせて学びの幅を広げられます。

製菓コースで育んだ食への関心を、管理栄養士を目指す大学での学びへつなげた永井さんの歩みも、「好き」を出発点に将来の可能性を広げた一例です。

▶永井さんが在籍した製菓コース(現 ネクストパティシエプロジェクト)について、詳しくはこちらをご覧ください。

※学科・コース等の名称は在籍当時のものです。
※記事内容は取材当時(2026年8月)のものです。
※写真は永井さんよりご提供いただきました。