「アカデミックとは何か」を慶應義塾大学の先生から学ぶ【慶應大・九大連携授業】

第1回 慶應義塾大学・九州大学連携授業

9月29日(火)、特進アカデミックコース(1・2年生)を対象に、2026年度「第1回 慶應義塾大学・九州大学連携授業」を実施しました。生徒たちは大学での研究のあり方について学び、探究活動に取り組む2年生はその成果を学術発表会に応募するための助言を受けました。


本授業は、本校特進コースのアカデミックアドバイザーを務める慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 准教授の武田秀太郎先生と、同研究室所属の篠原宣道先生による連携授業で、昨年度に引き続き実施しています。大学で実践されている研究活動への理解を深め、身近な学習への関心や進路意識を高めることを目的としています。

篠原先生の講義とアドバイスで、半年間の探究を言語化

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 篠原宣道先生
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 篠原宣道先生

第1回の講義は篠原先生が担当し、「アカデミックとは何か」「研究するとは何か」をテーマにお話しいただきました。

あわせて、高校生向けの学術発表会「サイエンスキャッスルワールド2026」への応募に向けたアドバイスもいただきました。今年度の応募は、2年1組の生徒たちが九州工業大学との連携授業で毎週取り組んできた探究の内容をもとにしています。1人で研究を進める生徒もいれば、複数名のチームで取り組む生徒もいて、応募も個人・チームそれぞれの形で行いました。

今年は本校からの応募数が多く、これまでは篠原先生のサポートを受けながら応募書類を整えていたところを、今年は生徒が自分たちでまとめた内容で応募し、審査を受ける形になりました。

講義では、まず生徒たちがこれまでの半年間の取り組みを篠原先生に説明し、そのうえで研究としてまとめる方法をポイントごとにアドバイスしていただきました。応募直前の九工大連携授業でも、九州工業大学の先生に応募書類の文面を確認していただいています。

「これまでは、自分の中で理解しながら研究を進めている段階でした。サイエンスキャッスルという一つの山を越えるために、ここまでの研究を言語化し、文字に起こして応募書類にまとめる経験ができたことは、このタイミングならではの良いきっかけになったと思います」(特進コース長 小山貴大先生)

審査結果は今後も順次発表される予定で、10月19日時点で本校から1チームの発表が内定しています。

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生徒コメント「アカデミックの意味を理解したうえで、勉強にも研究にも励みたい」

授業を受ける生徒たち
授業を受ける生徒たち

参加した生徒(2年生)から寄せられた感想をご紹介します。

9月29日に行われた慶應義塾大学・九州大学との連携授業では、「アカデミック」という概念について教えていただくとともに、九州工業大学と連携して行っている私たちの研究に対するアドバイスをいただきました。

「アカデミック」という言葉は、アカデミックコースに所属する私にとって非常に身近であり、英単語帳ターゲット1900にも掲載されている一般的な単語です。そこには「学問の、大学の」と記載されており、私はこれまでその意味でしか捉えていませんでした。

しかし、篠原先生のお話によると、アカデミックとは「先人の知識を鵜呑みにするのではなく、正しく理解した上で課題を見つけ出し、新しい知見を加えて次の世代へと継承していくこと」だそうです。

この概念について深く考えたことで、日頃の勉強も「先人たちの研究の結果辿り着いた重要な成果」だからこそだんだんと受け継がれているのだと実感しました。この意味をしっかりと理解した上で、今後は勉強にも研究にもより一層励みたいと思います。

また、アドバイスとしては「サイエンスキャッスル」に向けた具体的なアドバイスをいただきました。私は、サイエンスキャッスルに出場し、日本全国や世界から集まる高校生研究者たちとお互いの研究について共感し、意見交換ができることをとても楽しみにしています。

昨年、先輩方の発表に同行させていただいた際、参加している皆さんが生き生きとした様子で自身のテーマを発表し、互いのテーマに寄り添いながら質問や意見交換をしている姿を目にして、素直にかっこいいなという憧れを抱きました。私もそんな先輩たちのようになれるよう、ペアのメンバーとともに「脳が最も活性化する二酸化炭素濃度とは」というテーマを追求し、研究をさらに深く掘り下げていきたいです。

私は、理系学問に対して苦手意識はあるものの、この機会を自分を高めるチャンスと捉え、データ分析の能力やパソコンに関する知識・技術などをしっかり身につけていきたいです。

研究の経験を進路にもつなげる

普段の生活圏から離れた大学の先生と直接やり取りできることも、この連携授業の特長のひとつです。小山先生はこう話します。

「レベルの高い学びに触れられるうえに、慶應義塾大学は九州を離れた首都圏にある大学です。自分の生活圏や視野の中にある大学だけでなく、遠く離れた場所にある大学を知り、進学先の候補として考えられるようになるという意味で、生徒たちにとってとても良い機会になっていると思います」(小山先生)

昨年度この連携授業に参加した松元悠晴さん(3年生)が進路について相談している様子

授業の終了後には、昨年度この連携授業に参加した松元悠晴さん(3年生)が進路について相談する時間も設けていただきました。総合型選抜などの入試で、これまで取り組んできた研究をどのように生かしていけるかについて、アドバイスをいただきました。連携授業で積み重ねてきた研究の経験は、卒業学年での進路選択にもつながっています。

今後も生徒たちは、武田先生、篠原先生のご指導のもと探究を深めていきます。

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