「まちLabo」がSocial iCampに参加|1年間の活動を振り返り、2年目の挑戦へ

飯塚高校の有志生徒で結成された、地域活動の企画・運営を行う組織「まちLabo」の生徒たちが5月1日(金)、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本(※1)とSAPジャパン株式会社(※2)が共同で開催したプログラム「Social iCamp」に参加し、その活動報告会および次年度キックオフを実施しました。
報告会では、2025年度の活動を振り返るとともに、次年度に向けた活動方針を共有。生徒たちは1年間の歩みを言葉にしながら、地域とともに歩んできた経験を次の挑戦へとつなげていく決意を新たにしました。
飯塚高校が積み重ねてきた「デザインチャレンジ」の歩み
Social iCampでは毎年、社会課題の解決につながる「デザインチャレンジ」(テーマ)が設定され、生徒たちは共感・定義・発想といったデザイン思考のステップを通じて、課題解決に向けたアイデアを形にしていきます。
飯塚高校がこれまで取り組んできたデザインチャレンジは、年を重ねるごとに地域との結びつきを深めてきました。
2021年:地域の高校生がもっと頻繁に立ち寄りたくなるような飯塚本町商店街をデザインする
2022年:飯塚高校生による飯塚本町商店街活性化につながるSDGsへの取り組みをデザインする
2023年〜2024年:飯塚本町商店街や農協等と連携し、規格外野菜を活用したフードロス削減をデザインする
この時期には、カカオの殻を活用した「カカオティー」のプロデュースや、規格外野菜を活用した親子料理教室・調理販売、啓発活動など、生徒会が中心となって多彩な実践を展開してきました。
2025年:飯塚高校生による飯塚本町商店街活性化につながる取り組みをデザインする(フードロス削減・規格外野菜活用・商店街活性化)
「商店街に立ち寄りたくなる仕掛け」からはじまり、「SDGs」「フードロス削減」「規格外野菜の活用」と、テーマは年々具体的かつ実践的なものへと発展してきました。
これまで生徒会が中心となって取り組んできたこれらのチャレンジは、2025年度からは「まちLabo」へと引き継がれ、土曜マルシェの運営や商店街での実践活動を通じて、より地域に根ざした形で深化を続けています。
報告会では、この4年間のデザインチャレンジの歩みも振り返られ、生徒たちは自分たちの活動が、飯塚高校としての継続的な取り組みの延長線上にあることを再認識する機会となりました。
地域に学び、地域とつくる1年間
「まちLabo」は、本校の教育目標GLI(Global・Local・Individual)に基づき、地域活動を生徒主体で企画・運営することを目的に、2025年5月に発足した有志生徒による組織です。
本町商店街・東町商店街をはじめとする飯塚市の地域の方々と連携しながら、商店街の活性化やSDGsにつながるテーマに取り組んできました。

報告会では、発足からの1年間で重ねてきた活動が、写真とともに紹介されました。
2025年7月:土曜マルシェ運営 第1回
2025年8月:Social iCamp デザイン思考ワークショップ参加
2025年9月:土曜マルシェ運営 第2回(初の「絵本の読み聞かせ」企画を実施)
2025年10月:「みんなの健幸・福祉のつどい2025」出店
2025年12月:TOTO小倉第一工場 見学
2026年1月:土曜マルシェ運営 第3回
2026年3月:土曜マルシェ運営 第4回
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土曜マルシェの運営を軸に、ワークショップでの学び、企業見学、福祉イベントへの参加など、多様な現場で実践を積み重ねた1年間となりました。
「絵本の読み聞かせ」から広がった、子ども連れも楽しめる場づくり
報告会のなかで、生徒たちが「良かった点」として挙げたのが、土曜マルシェにおける「絵本の読み聞かせ」の取り組みです。
9月の第2回マルシェで初めて実施した読み聞かせは、1月・3月のマルシェにも継続。1月の第3回マルシェでは、商店街内にある「ひよこ保育園」の園児たちが聞きに来てくれるなど、商店街と地域の子どもたちをつなぐ場として根づきはじめています。
「子ども連れの方にも楽しんでもらえるイベントにできた」。生徒たちが手応えを語る一方で、改善点として共有されたのが広報面の課題でした。イベントの魅力をより多くの人に届けるためには、早い段階から発信に取り組む必要があること。また、読み聞かせの対象者として想定していたペルソナと実際の来場者にズレがあったことから、現状に即したペルソナ設定の重要性も確認されました。
地域に出て、人と関わり、振り返るからこそ見えてくる課題があります。1年目の経験が、2年目の活動の土台となります。
2026年度の3つの挑戦
報告会の後半では、次年度の活動方針として、3つの方向性が示されました。
1)土曜マルシェのさらなる発展
継続して取り組んできた土曜マルシェを、企画・運営の両面でさらに進化させ、商店街の活性化につなげていきます。
2)畑の運営による野菜の活用とフードロス削減活動の再始動
昨年度から計画している畑の運営をスタートし、収穫した野菜を活用した企画を行うこととフードロス削減に向けた取り組みを再始動します。
3)ペットフードの開発
商店街が夏場の犬の散歩コースとして親しまれていることに着目し、ペットフードの開発と商店街での販売に挑戦します。
「商店街の活性化」「フードロス」というこれまでのテーマに加え、新たなゴール設定にも前向きに取り組んでいくこと——生徒たちの言葉からは、地域の課題を「自分ごと」として捉え、行動につなげていく姿勢が伝わってきました。
生徒の主体性を育む場として

報告会は、1年間を振り返るだけの場ではなく、生徒自身が次の挑戦を選び取る場となりました。地域に出て、人と出会い、課題に向き合い、形にする。その繰り返しのなかで、生徒たちは確かな成長を重ねています。
飯塚高校は今後も、教育目標GLIのもと、地域とともに歩む実践的な学びを通じて、生徒一人ひとりが社会のなかで自ら考え、行動する力を育んでいきます。

次回の土曜マルシェは、5月16日(土)に開催予定です。詳細は本校公式noteにて改めてお知らせいたします。
※1:飯塚高校は2023年4月25日、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本と、全国の高校で初めての連携協定を締結しています。
※2:CSR活動の一環としてデザインシンキングチームが協力

